山名 石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)標高:1,982m
所在地 〒791-1710 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山
山行ルート 中宮成就社〜八丁坂鞍部〜前社森〜夜明峠〜二ノ鎖元小屋〜石鎚山(弥山)標高:1,982m〜石鎚神社頂上山荘〜石鎚神社〜天狗岳(標高:1982m)〜石鎚神社頂上山荘〜二ノ鎖元小屋〜夜明峠〜前社森〜八丁坂鞍部〜中宮成就社
活動距離 約8.5km
活動時間 6時間38分
難易度 ★★★☆☆

 
こんにちは、カトレアです(^^♪暑さもピークの今日この頃;もはや下界には渓谷以外に涼を感じられる場所がありません( ・∇・)
 
そんな中、少しでも涼しい天上界へと2週連続で四国に行ってまいりました!前回は西日本で2番目の高さを誇る剣山でしたが、今回はついに西日本最高峰の石鎚山です!!!!そして100名山の10峰目です!!
 
石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)は、四国山地西部に位置する標高1,982mの山で、愛媛県西条市と久万高原町の境界にあります。今回は西条市側からロープウェイ利用して登山口のすぐ側に前泊し、成就社から登る「成就ルート」でのピストンです^^
 
階段地獄やスリリングな鎖場、弥山から天狗岳への切り立った狭い岩稜などハードな場面も沢山あって登り甲斐がありました!!そんな訳で今回は西日本最高峰『石鎚山』山行です!!


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前日に石鎚登山ロープウェイ山麓下谷駅へワープ♪

所在地
愛媛県西条市西之川下谷甲81
往復乗車券
大人 2,200円
公式サイト
https://www.ishizuchi.com/rw-2

 
前日にロープウェイの山麓下谷駅から標高約1300mの山頂成就駅まで上がり、そこから徒歩で石鎚山の登山口のある成就社へ向かいました。
 

 
石鎚ロープウェイは通常毎時0分、20分、40分の20分間隔で運行していますが、始発&最終便の時刻は時期によって変わるので日帰りで行く人は要チェケラ!
 

 
山頂成就駅からお泊り&登山の荷物を持ったままで、成就社まで結構歩くので大変でした;標高1300mでまだ紫陽花が咲いているとはいえ、下界は40度近くある猛暑日だったので1300mでも全然暑かったです( ・∇・)
 

 
今回は、石鎚登山の表参道、石鎚神社成就社境内にある常住屋白石旅館(成就社)さんに宿泊♪登山口までは徒歩数秒なので楽ちん^^
 

 
夜はとても星が綺麗で、お食事も豪華で美味しかったです^^登山当日は6時に朝食を食べてから出発しました。もっと早く出発したい方にはお弁当を用意してくださるそうです。

中宮成就社からスタート♪


 
登山当日は、宿泊者は宿に荷物を預けることができるので身軽にスタートできます♪ご飯を食べて準備をして、6時33分にいよいよ山行開始!!今回の成就社ルートは、石鎚神社頂上社へ参拝するための表参道にあたる登山道です。
 

 
神門をくぐって恭しく山に入りますが、いきなり登山ではなく下山するというスタイル。階段をどんどん下って進んできます。今回は同じルートを戻るので、最後にこの道を登るのかと想像するだけで恐ろしいほど、結構な距離を下りました( ・∇・)
 

 
朝早い&曇りなので涼し目ですが、それでも蒸し暑くてすぐに汗だく;山頂までは道標もたくさんあって、道はわかりやすいです。距離表示もあるので現在地を把握しやすくて良いですね!
 

 
15分くらい下ると← 大きな鳥居があります。遥拝の鳥居で、山頂まで登れない人はここから山頂を遥拝(遠い場所から拝むこと)する場所なのだそうです。

八丁坂鞍部


 
遥拝の鳥居をすぎて、結局30分くらい歩いてようやく八丁坂鞍部へ。ここからようやく登りに転じます。路程図があったのですが、ここからはひたすら登りです・・1300mから1982mの山頂までの682mUP!さあ本領発揮といきましょう?
 

 
登り、すなわちそれは階段地獄;そう石鎚山はカトレアさんの苦手な階段地獄なのです!!
 

 
ひたすら階段、下った分を取り戻すかのように階段が続きます。写真フォルダを見ても、ただひたすら階段の写真ばかりなので既視感しかないですが40分くらい登り続けると第一の難関に到着しました。

前社森ー試しの鎖ー


 
山頂に至るまでには、試しの鎖に始まり一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖と鎖場がいくつもあります。もちろん迂回路もあるので、鎖場を避けることもできます。カトレア御一行様は、試しという言葉をお試し、すなわち初級編と捉えて試す事にしました。
 

 
登り初めてすぐにお試しというのは、人生そのものを試される試練の場である事を察知。これ、あかんやつ(笑)
 

 
登りはまだ良いのですが、なんと!この鎖場には下りももれなくついてきます。あとで知ったのですが、この先にある難しい鎖場を登ることができるかどうか「試す」という意味で試しの鎖場と名付いてるそうなので、試される方は心して望んでください。
 

 
無事に試練を乗り越えると、青い屋根の前社ヶ森小屋があります。ここには売店もあって、あめゆを売っていました^^白装束の修行僧みたいな方もいて、背負ってるリュックまで白だったのが印象的でした。
 

 
鎖場ですっかり疲れて休憩したいのは山々でしたが、まだ8時でお腹も空いてないので先を急ぐ事にします。山頂までは1.5kmと短い様ですが、階段や鎖場が続くと思うと果てしなく感じますね。
 

 
さらに階段を登り続けます。ちなみにお試し以降の鎖場は完全スルーして、迂回路を選びました(笑)

夜明峠(よあかしとうげ)


 
階段がひと段落すると、夜明峠です。ここからは正面に石鎚山の北壁が現れ、絶景ポイントの一つのはずですが・・雲が眺望を阻みます;
 

 
他のルートとの合流地点にもなっていますが、今回はあまり冒険も寄り道もせず山頂へまっしぐら!1700m近くまで高度を上げましたが、まだ200m以上登りが続きます!
 

 
この後は4つある鎖場の中では最も簡単(らしい)一ノ鎖が登場しますが、見なかった事にして迂回路を平和に進みます。手が疲れたし、もう懲り懲り。
 

 
登ってない鎖場はなんとも言えませんが、試しの鎖場は近道という訳でもなく迂回するより時間がかかるし修行意外に登る意味がないような気がします( ・∇・)
 

 
また階段。どこまでも階段。ついつい先週の剣山と比べてしまうのですが、剣山は何度でもおかわりしたい山なのに対して石鎚山は多分これが最初で最後の予感しかしません(笑)それくらいに階段が続きます。
 

 
階段の先に鳥居が現れ、さらに鳥居をくぐって階段を登ると建物が見えてきました。

二ノ鎖元小屋


 
こちらの小屋は休憩所とトイレがあります。トイレは百円で有料ですが、クーポンを事前に買っておいても良いみたいです。ここが最後のトイレと書いてあったので、しっかりと出し切っておきました。
 

 
二ノ鎖元小屋という名前なだけあって、この先にニノ鎖が待っています。
 

 
鎖場は華麗にスルーして、迂回路の階段で進みます。この後は、山頂までずっとひたすら階段です;
 

 
左がお上りさんで、右がお下りさんと決まっているのですれ違いに気を遣わなくてすみます。この辺りは下が丸見え階段なので、高所が怖い人は大変でしょうけど、そんな人はそもそもここまで来ないのかな?
 

 
もう2時間くらいは登りっぱなしで疲れてきましたが、再び小屋が見えてきました!ようやく山頂小屋です!!

石鎚神社頂上山荘


 
山頂よりも先に小屋に立ち寄るスタイル。汗だくでヘトヘトなので、一旦休憩します。時刻は9時15分でした。
 

 
ここでは食事ができたり、お土産も買えます。せっかくなのであめゆを頂きます!ホットのみですが、暑い時に熱いあめゆは最&高でした^^
 

 
山荘の前には、カラフルな山Tシャツが飾られています。かわいい(๑˃̵ᴗ˂̵)و しばらくゆっくりした後は、いよいよ山頂へ♪

石鎚山(弥山)標高:1,982m


 
9時27分、弥山の山頂に到着٩(ˊᗜˋ*)و✧といっても、山荘のすぐ側なので10分程休憩していた時間分遅くなっています。
 

 
山バッチもゲット(*˘︶˘*).。.:*♡日本100名山も、これで10座目になりました。

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石鎚神社


 
山頂標識の場所から、少し上には石鎚神社もあります。ここでは山頂限定の御朱印も頂きました!中宮成就社でも昨日頂いたので、今回2つ目です^^
 

 


 
山頂神社用に新しく書き置き専用のご朱印帳もGETしてきましたよ♪さて、ここで石鎚山について少しお勉強しましょう。
 

 
石鎚山は、山岳信仰(修験道)の山として知られていて、日本百名山、日本百景に加えて日本七霊山のひとつとされており、霊峰石鎚山とも呼ばれます。
 

Wikipediaによると・・
 
日本七霊山(にほんななれいざん)は日本古来の山岳信仰や信仰登山の盛んな7つの山で、一般的に、日本三霊山とされる、富士山(静岡県、山梨県)・立山(富山県)・白山(石川県、岐阜県)の3つの山に、大峰山(奈良県)釈迦ヶ岳(奈良県)大山(鳥取県)石鎚山(愛媛県)←イマココの4つの山を加えたものです。
 
異説には、白山を除外して御嶽山(長野県、岐阜県)を加えるという説や、釈迦ヶ岳を除外して月山(山形県)を加えるという説もあるそうなんですが、「日本七霊山」という表現は主に石鎚山を指すときに使われる表現であり、他の3つの山についてはあまり使われないようです。

 

 
さて、弥山を登頂したらそこで引き返すというのでも良かったのですが・・せっかくなので最高峰に位置する天狗岳(てんぐだけ)標高:1,982mに行きたくなるのが世の常人の常
 

 
切り立った狭い岩場を進んでいかねばならぬので、鎖場よりもある意味ハードです!しかもガスってて、視界が晴れたり真っ白になったり。
 

 
ちなみに石鎚山というのは、今から向かう天狗岳(てんぐだけ)標高:1982mと先ほどの石鎚神社山頂社のある弥山(みせん)標高:1,974m)そして天狗岳のさらに先にある南尖峰(なんせんぽう)標高:1,982m)の一連の総体山をいいます。
 

 
落ちたらあの世行きですよね?というような細い岩を必死で攀じ登り、ついに最高峰へ!!

天狗岳(標高:1982m)


 
9時50分、天狗岳登頂♪正直、めっちゃくちゃ怖かったです!よく紅葉の絶景写真で見るあの場所なのですが、今日はほぼ真っ白なので眺望はないのですがお陰で下界が見えなくて怖さが和らいだかもw
 

 
山頂にはスケスケプレートがありますが、結構重いのと場所的に怖いので良きアングルで写真を撮るのは難しかったです;天狗岳に来る人は少なかったですが、それでもその先に向かった人もいました。
 

 
絶景を見られないのが残念ですが、ここまで無事に来られて良かったです^^かなり満足。来た道を引き返して、弥山に戻ります。曇っているものの、山頂付近でも全然暑くて涼しさを感じられなかったので晴れてたら大変だったかも:ちなみに弥山から天狗岳までは、往復で30分強かかりました。

石鎚神社頂上山荘


 
再び山荘に戻って、無事の生還にノンアルで乾杯(*˘︶˘*).。.:*♡あとは来た道を戻るだけ。階段ばかりですが、下りなので登るよりいいね!最後の登り返しも忘れずに!
 

 
10時26分、下山開始。山頂には他のルートから来たハイカーさんも沢山で賑わってましたが、下山時には登ってくる人と沢山すれ違いました。ロープウェイの始発を待つと、そのくらいの時間帯になるんだと思います。
 

 
ここからは、鎖場を迂回しつつ、二ノ鎖元小屋〜夜明峠〜前社森〜八丁坂鞍部とどんどん高度を下げていきます。
 

 
八丁まで来て、ここで登り返し!そう、いきなり下山したあの道のりを登って登山口に戻ります。
 

 
まもなく正午を迎えようとする暑い時間帯、しかももう足が売り切れてるのに登りはきつーい!!あと1kmがとっても長く感じます!
 

 
そういえば、最後に気がついたんですが・・YAMAPの地図をダウンロードしておいたのに、起動するのをすっかり忘れて記録がありません;やっちゃったー!
 

 
最後の神門をくぐり、振り返ってパチリ!時刻は12時11分、おつかれ山でした!!!

常住屋白石旅館


 
下山後はお泊りした白石旅館さんへ預けていた荷物を取りにいきます。食堂もあるので、ついでにランチを頂きました!
 

 
ご飯と具材のバランスが悪い牛丼。ご飯が多すぎて、最後は白ごはん+お漬物になってしまいますw 食後はまたロープウェイの駅まで暑い中を歩いて、下界にワープ
 

 
久々にめちゃめちゃ疲れました!!怖い場所もありましたが、無事に無傷で戻ってこられました^^
 

 
山頂も暑かったけど、下界に降りてからの殺人級の暑さにさらにびっくり!!!!まだまだ暑さは続きますが、熱中症には十分気をつけて安全な山行をしましょうね!今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました(*˘︶˘*).。.:*♡