こんにちは、カトレアです(^^♪ ついに関西最高峰の山を制覇しました^^♪ 奈良県吉野郡天川村と上北山村の境界にある八経ヶ岳(はっきょうがたけ)標高:1,915mです!
日本百名山にも大峰山(おおみねさん)として選定されていますが、実際に大峰山という名の山はなく山上ヶ岳・稲村ヶ岳・八経ヶ岳などの大峰山脈の総称です。
その中でも八経ヶ岳は大峰山脈の主峰で、深田久弥の随筆『日本百名山』にも八経ヶ岳山頂が大峰山の最高峰として記述されています。
今回は・・行者還トンネル西口登山口からスタートして、2004年に世界遺産に登録された大峰奧駈道を通って北方の弥山(みせん)標高1,895 mと八経ヶ岳(はっきょうがたけ)標高1,915mに登りました(´艸`*) 今回のルートは、こんな感じです ↓ ↓ ↓
行者還トンネル西口登山口(1,094m)6:50 → 奥駈道出合7:50 → 弁天ノ森(1600m)8:21 → 聖宝ノ宿跡8:44 → 弥山小屋(1876m) → 弥山(1895m)9:50 → 弥山小屋(1876m) → 八経ヶ岳(1914.6m) 10:26→ 弥山小屋(1876m)10:55 →→ 奥駈道出合12:20 → 行者還トンネル西口登山口(1,094m)13:04
思った以上に歩きにくくてキツイ道のりだったので、予定よりも時間がかかってしまいました;しかも・・関西最高峰なのに、日当たりが良いせいか全然涼しくなくてクソ暑かったです(*_*; 色んな意味で期待を裏切る厳格さは、まさに修行です(笑)
歩行距離(休憩含む):登り3時間36分/下り2時間38分
最大標高差:821m(最高地点:八経ヶ岳山頂1,915m、最低地点:行者還トンネル西口登山口1,094m
今回は山ちゃんねる史上、最も標高の高い(でも暑いw)大峰山(弥山・八経ヶ岳)への山行レポになります♪
行者還トンネル西口登山口からスタート
行者還トンネル西口登山口に有料駐車場があります。料金は1日1000円で、6時30分頃についたのですがすでに管理人さんがいました。ここで寝泊まりしてるのかな?
登山口の名前そのままに、すぐそばに行者還トンネルがあります。ここまでくるには、「みたらい渓谷」というとても美しい渓谷沿いをクネクネと登ってくるのですが・・道のりが険しすぎて、軽く車酔いしました(笑)
登山口は駐車場のすぐ向かいにあって、すでに標高は1,094mです!到着時の気温は19℃で、少し肌寒さを感じます!山頂までいったらかなり冷えるかな?と思っていたのですが・・この先、寒いという言葉を発することは二度とありませんでした(笑)
行者還-弥山登山コースを6時50分に出発♪
トイレは駐車場にありますが、有料です。上の山小屋のトイレでも100円必要だったので、小銭は持っておくほうが良いです。身支度を整えて、いよいよ登山開始です(*^^)v 登山口には、登山届を出すポストもありました。とても有名な山なので、登山道もさぞかし整っているのだろうなんて甘い考えで登り始めました(笑)
山の中に入り、とてもとても美しい水の流れる沢沿いを通ります。本当に水がきれいで、透明度が半端ないです!
三角の木の橋を渡って、山の中に入って行きます。しょっぱなから結構な急登です!
ここからしばらくはガレ場、時々木の根という感じで、とっても歩きにくいです(笑)
ガレまくっているかと思えば・・
木の根地獄の洗礼!
え?もう6合目?と思わせるマーキングがありますが、これは山頂を示しているのではなく奥駈道出合までの距離になります。
木製の階段も登場!ここも結構斜度が急;終始、手袋はマストです!
寒さを感じたのは、登り始めの10分くらい。そのあとはひたすら汗だくで、暑かったです;安全第一なので、いつもよりスローなペースで一時間くらいかけてエンヤコラと登り続けると、第一ポイントに到着♪
奥駈道出合(おくがけみちであい)から世界遺産の道へ
ここが世界遺産にもなっている大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)との交点になっています♪
大峯奥駈道は、吉野と熊野を結ぶ大峯山を縦走する、修験道の修行の道です。
険しい峰々を踏破する「奥駈」という峰入修行を行なう約80kmに渡る古道だよ!
熊野古道の中で、最も険阻なルートなんだよ!
ここから、最初に目指す『弥山(みせん)』までは、2時間と書かれた看板が。
奥駈出合までで第一関門は突破したようで、ここからは比較的緩やかな登りになります^^
「大峰山地」は日本でも有数の多雨地帯で、霧がしょちゅう発生するそうなんですが・・この日はピーカン! 日当たりの良い場所が多くて、ひたすら暑かったです;
石休の宿跡から弁天の森へ♪
熊野から吉野までの世界遺産「祈りの道」を登拝する修行は大峰奥駈修行と呼ばれます。
修行場は「靡(なびき)」と呼ばれています。
熊野本宮大社の本宮証誠殿(1番)にはじまり、吉野川河岸の柳の宿(75番)までだよ
ひとつひとつに番号が割り当てられています。こちらは、第56の石休宿(いしやすみのしゅく)の跡地でお札がたくさん立てかけられていました。さらに15分程歩くと、次は弁天の森につきました。
原生林に覆われた弁天の森。標高は1600m!
生い茂る草木も太陽の光を遮断してはくれません;写真で見ると涼し気な木陰にみえますが、1600mとは思えない暑さです(笑)
涼しくなさすぎてびっくりですが、雨や霧じゃないだけ良しとしましょう♪ 弁天の森を超えて緩やかな尾根を進んでいくと、次は・・・
理源大師像・聖宝の宿跡
青銅で作られた行者像が置かれています。修験道を確立した聖宝理源大師(せいほうりげんだいし)の像で、その先には聖宝の宿跡(せいほうのやどあと)があります。
それにしても、漢字の読みが難しい(´・ω・`) 難しい漢字だったり、そのまま読んだらいいのかな?というような字ずらばかり・・帰ってからいちいち調べて書いています(笑)
随所に、案内板があるのでわかりやすいのですが、ぜひルビも!
さて、聖宝の宿跡を過ぎるとつづら折りの急登になります。階段で整備された道になっているので、登山口から奥駈道出合への道のりよりもかなり歩きやすくなっています。
木の階段も段差が緩やかなので、登りやすいです。次に目指すは弥山(みせん)の山頂です♪ かなり標高も上がっているはずなのですが・・・とにかく暑い;
弥山が近づいてくると、100m毎に手作りのプレートがあります^^あと500m!視界が開けてきて、さらに日差しがきつくなります。
この高さで、この暑さ・・下界はとんでもなく危険な暑さなのでしょうね;ハーフパンツは寒いかもしれないし、と思ってやめたのですが水着でもいいくらい暑いです(笑)
鉄製の梯子を登ると・・小屋が見えてきました(´艸`*)
宿泊のできる弥山小屋や避難小屋があって、唯一トイレのある場所です!弥山小屋から西に少し歩くと鳥居があって、山頂には天河大辨財天社の奥宮である弥山神社が鎮座しています。
大峰山・弥山(みせん) 標高:1,895m
小屋付近は広く、ベンチやテーブルもあるので休憩に最適です。休憩する前に、まずは山頂の弥山神社へ♪
弥山神社へ向かう道には、縞枯れ(しまがれ)した木々が一杯!限られた高山帯でのみ見られる現象で、日本の中で大峰山地が代表格なのだそうです!縞枯れした木々の隙間に見える八経ヶ岳がシュール!
ここが山頂!というポイントが特にないのですが、神社の先に山頂らしきプレートがありました。字が消えかけているのですが、ここを山頂ということにしておきます。
ここまでで、奥駈道出合の弥山2時間という案内板からちょうど2時間でした!
神社にお参りした後は、弥山小屋の方に戻ってトイレ休憩。トイレは有料で100円です。
ベンチで休憩している人もたくさんいます。山小屋では飲み物や登山バッジも売っていますが、登山バッチは駐車場より100円高かったので、下りてから買うことにしました(笑)
ここから次の目的地の八経ヶ岳までは、30分程度下って登り返すことになります。
関西最高峰の八経ヶ岳(はっきょうがたけ)へ♪
休憩ベンチの奥に、八経ヶ岳へ続く道があります。弥山よりも標高は高いのですが、まずは一旦下ります。下った以上に登らないといけないので、楽しめない下り(笑)
縞枯れした木々の間のゴツゴツと岩の転がる道を進んでいきます。標高が1800mあるのに、暑いです(笑) 狭い道なので、ハイシーズンは渋滞しそうですね。すれ違ったお兄さんが教えてくれたのですが、今日はいつもより人が少ないらしいです。
山頂付近には、梅雨時の7月上旬頃から国指定天然記念物のオオヤマレンゲの群生地があります。もう咲いていませんでしたが、オオヤマレンゲを鹿から守る柵とゲートがありました。
ゲート2箇所をくぐり群生地を通り抜けると、八経ヶ岳の頂上はすぐそこです!
ゴツゴツした岩を登ると、その先に・・
大峰山・八経ヶ岳(はっきょうがたけ)標高:1,915m
関西最高峰地点に到着(*^^)v 八経ヶ岳(はっきょうがたけ)標高:1,915mです。山頂付近は狭くて岩だらけ!ここまでで、3時間36分でした。
三角点も岩に埋もれています。お札もたくさん!そして・・・やっぱり暑い、しつこいけど暑い(笑)
日本百名山にも選定されています^^♪ 大峰山となっていますが、八経ヶ岳を指しています。
ご飯を食べている人もいましたが、座り心地が悪いし狭いので弥山でゆっくり休憩する方がおススメです。ここからは、まら弥山に戻って、来た道を下山します。
弥山小屋でベンチタイム♪
オオヤマレンゲゲートを突破し、縞枯れ街道を通って弥山まで戻ります。一度通った道だと安心感もあって、早く感じますね。
弥山小屋でサイダーを購入して、ベンチで日光浴しながら休憩です(^^♪ 今日はランチパックは持ってきていません(笑) お饅頭やチーズケーキなどお菓子をたくさん持ってきていたのですが、水分補給の際にちょこちょこ食べてエネルギー補給していました。
汗をかいた後の炭酸ってシュワっと五臓六腑にしみわたって、とっても美味しいですね!しばし休憩した後は、再び来た道を通って登山口まで戻ります。
弥山小屋~登山口まで下山
15分程休憩して、下山開始!時間は11時05分でした。お昼までに戻るのは無理そうですね;下山は走れる箇所は走ったりするので、割と想定時間より早いことが多いのですが・・ここは無理ですね;それなりに時間がかかりそう。
転ばないように、ゆっくり慎重に下って行きます。下山目標は13時!
同じ道を通るという事もあって、下りの写真は少ないです(笑)ほとんど撮ってなかった!
ずっと暑かったのですが、下るほどにさらに暑さが増します;だんだんと水の音が聞こえきて、ゴールが近いことを教えてくれます^^
行きにも通った、見覚えのある三角橋!とても暑かったので、少し水辺で休憩することにします♪
水が綺麗で冷たくて、とっても気持ちいい(´艸`*) ドボンしたい所ですが、今やらかすとベショベショで車に乗ることになるので止めておきます。代わりに手ぬぐいを濡らして首元を冷やします^^
あとちょっと、ゴール間近!
到着は13時05分。お疲れ様でした(*^^)v
駐車場の奥には靴 杖の洗い場や、滝もありました。
疲れた!!今日はいつもよりたくさん歩きました! 売店で登山バッチを2種類買って、100円でトイレを使わせてもらって移動です。お腹が空いたー!ご飯とお風呂に行くよ!
トラベルはトラブル!道の駅「杉の湯 川上」へ
大峰山は周辺に温泉がたくさんあるので、温泉へいこうと車を走らせていると・・まさかの定休日!二件目に寄ったところはコロナの影響で吉野市民限定;しかたなく、道の駅「杉の湯 川上」へ!
- 所在地
- 奈良県吉野郡川上村迫695
- 営業時間
- 11:00-19:00(最終受付18:00)
- 入浴料
- 大人 700円/小人 400円
- 休業日
- 毎週水曜日
しかしながら、ここもまさかの休業日(笑) お風呂はあきらめて先にご飯を食べることにしましたが・・お風呂に隣接した「レストラン山吹」はラストオーダーが14時ということで時間切れ(*_*;
結局道の駅の売店で、カレーを食べました(笑)
4度目の正直『奈良県橿原あすかの湯』
ごく普通のカレーを食べた後は、道の駅で柿の葉寿司と陀羅尼助を買って帰路へ。とりあえず名物は購入するタイプ。帰り道で検索して探して見つけたスーパー銭湯あすかの湯で、やーっとお風呂にありつけました(笑)
4回目にして、やっと!この時期はコロナで営業が微妙なところが多いので、要注意ですね!
炭酸泉もあって、癒されました~(´艸`*)
お風呂と食事は大事ですね!
ついてないにも、程があるわ!
まとめ
今回のコース&タイムです。
行者還トンネル西口登山口(1,094m)6:50 → 奥駈道出合7:50 → 弁天ノ森(1600m)8:21 → 聖宝ノ宿跡8:44 → 弥山小屋(1876m) → 弥山(1895m)9:50 → 弥山小屋(1876m) → 八経ヶ岳(1914.6m) 10:26→ 弥山小屋(1876m)10:55 →→ 奥駈道出合12:20 → 行者還トンネル西口登山口(1,094m)13:04
1000m(1Km)登るごとに気温は約6.5℃下がります。登山口の時点で下界よりも6.5℃低く、山頂付近は13℃程低いはずなのですが・・・それでも暑かったです! 弥山小屋まで飲み物は買えないので、飲料は必ず多めに持参しましょう!
歩行距離(休憩含む):登り3時間36分/下り2時間38分
最大標高差:821m(最高地点:八経ヶ岳山頂1,915m、最低地点:行者還トンネル西口登山口1,094m
今回は普段の山歩きよりも、かなりゆっくりペースです。「足元が悪い+暑い+急登」と早く登れない条件が三拍子そろっていました(笑) 6時間歩くと、やっぱり足がパンパンになりますね;
近くに温泉やお風呂はあるのですが・・定休日がHPではわかったり、わからなかったり。コロナで他所者は入れなかったりする場合もあるので← 予めプランBも用意しておきましょう(笑)
予期せぬハプニングもありましたが; 関西最高峰を制覇できて、大満足です♪ もうこの炎暑では、関西圏では無理だということも身に染みてわかったので夏休みは大気圏を脱出する予定です(笑)
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(´艸`*) 次回も、お楽しみに♪