山名 乗鞍岳(のりくらだけ)標高:3,026m
所在地 〒506-2254 岐阜県高山市丹生川町岩井谷
山行ルート 三本滝駐車場〜三本滝〜乗鞍岳登山道〜冷泉小屋〜位ヶ原山荘〜肩ノ小屋〜剣ヶ峰口〜乗鞍岳(剣ヶ峰)標高:3,026m〜頂上小屋〜剣ヶ峰口〜肩ノ小屋〜位ヶ原山荘〜冷泉小屋〜三本滝駐車場
活動距離 19.6km
活動時間 8時間41分(休憩52分)
難易度 ★★★☆☆

 
こんにちは、カトレアです!今年の森林限界突破は、あえなく途中棄権という悲しい結果に終わってしまったのですが・・乗鞍岳(のりくらだけ)でリベンジしてきました(*˘︶˘*).。.:*♡
 

カトレアカトレア

乗鞍岳は、飛騨山脈南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(標高3,026m)を主峰とする山々の総称です。


カゲレアカゲレア

最高峰の剣ヶ峰には一等三角点が設置されていて、日本で19番目に高い山なんです!!!


やっぴこさんやっぴこさん

剣ヶ峰は、本州を太平洋側と日本海側に分ける分水界上の最高峰でもあるんだよ♪


乗鞍高原から標高2702mの日本一高いバスターミナルの畳平までバスでワープする事もできるのですが、今回はマイカーで行ける最高所の三本滝駐車場から自力で剣ヶ峰まで登頂しました!!!
 
めちゃくちゃ大変だったし、疲れたけれど半端ない達成感を味わう事ができました٩(ˊᗜˋ*)و✧トータルで20km弱もあるガッツリ登山は久しぶりで、2日経った今日もまだ絶賛筋肉痛ですが無事に登頂できてよかったです♪
 
今回は森林限界を突破して、乗鞍岳最高峰・剣ヶ峰までの長い長い道のりをレポしていきます(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ!

三本滝(さんぼんだき)駐車場からスタート♪

住所
長野県松本市安曇4306-2
駐車台数
50台
備考
トイレ・自販機有・レストハウスの営業は7月15日〜10月15日までの土日祝日:営業時間は10時00分~15時30分

乗鞍高原観光センターから畳平にバスで向かう人がほとんどなのですが、観光センターをさくっとスルーして乗鞍エコーラインの三本滝ゲート手前にあるレストハウス前の無料駐車場までやってきました。
 

 
到着時にはすでに車がたくさん!!自転車の準備をする団体さんなんかもいました。この場所がマイカーで行ける最後の駐車場です。この先は車両はバスかタクシーしか通行できません。三本滝バス停もあるので、ここからバスに乗る事もできますが自力でいってやるもんね!
 

 
準備を済ませて、7時37分に出発!!すでに標高は1,805mもあるので、とても涼しいですが目的地の標高は3,026mもあるので長い道のりになりそうです!
 

 
せっかくなので、まずは三本滝に立ち寄ってから登山道に入ることにします^^
 

 
熊鈴を鳴らしながら歩いていますが、あちこちにクマよけの鐘が設置されています。乗鞍にはサルやクマが頻出するので、暗くなる前には戻ってきたいですね;
 

 
とても綺麗に整備された涼しい道のりを気持ちよく進んでいくと、20分程で三本滝に到着しました(*˘︶˘*).。.:*♡

長野県名勝・三本滝


 
日本の滝百選にも選ばれている三本滝は、小大野川・クロイ沢・無名沢の三本の沢がひとつに合流するところに滝があることから名付けられたのだそうです!
 

 
なかなかのど迫力で、三つも滝があるので景色も壮大!!!マイナスイオンをたっぷりすぎる程浴びて、今日1日分のパワーをチャージ٩(ˊᗜˋ*)و✧滝パワーを手に入れた後は、来た道を少し戻っていよいよ乗鞍岳を目指します!

乗鞍岳登山道


 
8時02分、いよいよここから山頂を目指す登山道に突入です!ここにもクマよけの鐘があったので、盛大に鳴らしてクマさんをビビらせることにしましょう。
 

 
気持ちの良い樹林帯を進んでいきますが、とても涼しい上に道も整備されていて蜘蛛の巣なども気にしなくてよかったので快適でした!
 

 
ほとんどの登山者がバスを使用するので、登山道はめっちゃ空いています(笑)時々バスの走る車道に交差しますが、自転車は規制されていないので人気のサイクリングコースのようです。たくさんの自転車とすれ違いましたが、登りは大変そうですね;
 

 
駐車場にたくさん車が止まっていましたが、おそらくサイクリングかバスの人がほとんどなんでしょうね。トレイルはひたすらに貸切状態。
 

 
道路を横切って再びトレイルに入るというのを、何度も繰り返しました。下山時はロードメインでしたが、大回りしないといけない所はトレイルでショートカットできるので下りは楽でした。
 

 
トレイルは人がいない割には綺麗に整備されていて、道案内などもわかりやすかったです!危険箇所もほとんどなかったです。でもめっちゃ距離も長いし高低差もあるので、次に登る機会があったら確実にバスを使うと思います(笑)
 

 
ロードとトレイルを行ったり来たり。ロードに出ると何台もの自転車に追い抜かされていきます。もちろんロードで登っていく事もできますが、せっかくなので登山道を歩きます。
 

 
距離的には登山道だとショートカットになりますが、スピードが遅いし疲労度も増すのでどっちもどっちという感じ?
 

 
心拍数上昇による体温上昇と、標高が上がる事で下がる気温との相殺で下界よりも遥かに涼しいのですがやっぱり汗はかきます。気持ちの良い樹林帯をずっと歩けますが、写真フォルダを見返すとどれも同じようにみえる単調な写真集にびっくり(笑)緑と道路が交互になってるけど、変化に乏すぎて見分けがつかない;

冷泉小屋(れいせんこや)標高:2100m


 
9時29分、冷泉小屋に到着。ひたすら登り続けていますが、まだ標高は2100m。先は長いなー!小屋の中には入っていませんが、外のベンチで少しだけ休憩。お腹も空いてきたのでミニサイズのカッパえびせんを食べました。
 

 
休憩を終えて再びトレイルイン。ロードに出ると、バス停もたくさんあるので誘惑が半端ないです。負けないけど、最悪バスがあるという安心感は他の山にはない魅力ですね。
 

 
私は自転車競技にはあまり興味がないし恐怖の方が勝るんですけど、日本全国どこの峠でも見かけますよね。特に登り坂がお好きですよね?Mっ気が凄くて尊敬。
 

 
オフロードとロードの繰り返し。もう2時間近く登りっぱなしなのに、当分到着しそうにない絶望感。でもお天気で良かったよね、という何の慰めにもならない言葉で自分を励まします。

位ヶ原山荘(くらいがはらさんそう)標高:2350m


 
何度目かのロードに出てくると、再び小屋を発見!!今度はお土産物や飲食もできる山小屋です^^
 

 
標高もずいぶん高くなってきました!乗鞍の森林限界は2500m程らしいので、もうすぐ突破ですね^^
 

 
ロードの距離が貼ってあったので、帰りの参考にパチリ。ロードのみだと13kmなので、走れば1時間ちょっとで戻れます。ランナーって便利やな。
 

 
ビールやうどんの誘惑を断ち切って、帰りの楽しみに残して再び歩き出します。まだ樹林帯だけど、もうすぐ一変するんだろうな!わくわく!
 

 
ここからのトレイルはどんどん傾斜もキツくなって岩がゴロゴロする道に変わりました。
 

 
だんだんと日陰がなくなり、ロードに出ると山頂も見えてきました!!でもここからが険しくて長いんだということを、長年の経験で熟知しています( ・∇・)
 

 
ゴロゴロと歩きにくい大きな岩の道。立ち止まっていればそれなりに涼しいけれど、日陰のない道を登っていると暑いです;
 

 
容赦なく照りつける太陽光線!でも今年の暑さは宝永山がMAX!暑さも歩きにくさも、歴代No.1かもしれません!

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建物がありますが、こちらは山小屋ではなくてトイレです。バス停もあって車で来られるせいか、なんとトイレの使用料金は無料です!!
 

 
トイレはバケツの水で流すスタイル。このパターンは初めてでしたが、柄杓の水で綺麗に流れてくれました。また一つ大人の階段登った感じ。
 

 
そして、ここのバス停から歩き始める人も多くて、一気に人が増えました!さっきまで登山道は貸切、ロードは自転車族のみという状態だったので街に出てきた感じ(笑)
 

 
山小屋まであとちょっとなのですが、お腹が空きすぎて途中の岩に腰掛けてキャラメルコーンをもぐもぐ。こんなに膨れ上がるキャラメルコーンを見たのは人生初です。
 

 
塩味と甘味のミックス具合がちょうど良きでした!山におすすめのお菓子。少量ですがカロリーを摂取した所で、小屋までもう少し頑張ろう!見えているものが蜃気楼でないことを祈る!
 

 
キツいし暑い。ほんのり見える小屋。そして振り返ると青空と緑と雲の絶景。
 

 
あとちょっとって一体どれくらいの事を指すんでしょうね?見えてるからってすぐに着くわけではないのが、山の恐ろしい所。もう4時間くらい登りっぱなし!

肩ノ小屋(かたのこや)標高:2760m


 
11時39分、やーっと肩ノ小屋に到着!!!ここは飲食はもちろん、宿泊もできる山小屋です。この辺りから一気に人が増えまくって観光地化。
 

 
とりあえずここでお昼ご飯にします。きつねうどん缶ビールをオーダー♪そして下山用に念の為お茶のペットボトルも買っておきました。
 

 
五臓六腑に染み渡る!ビールの喉越しとジューシーなお揚げさんの出汁が効いたおうどんは、控えめに言って最高!もちろん一滴残らず全汁です。一応ここまでくるのが今日の目標。この後は辛かったら明日バスで山頂だけ登りにこようというプランBも用意していたのですが、ぜっかくなので山頂まで行っちゃいます!

剣ヶ峰口(けんがみねぐち)


 
小屋のすぐ目の前から、剣ヶ峰を目指す道のりが始まります。これまでの登山道とは比べ物にならない人の数!みんなバスでこの辺まで登ってきて、ここから山頂まで往復してバスで帰るというお手軽登山ができます。12時4分、ここからいよいよ山頂を目指すよ!!
 

 
3000m級の山なのに往復3時間もあれば登れちゃうというのが乗鞍の人気所以なのでしょうけれど、ここまで自分の足で来たというのも感慨深いです!
 

 
ゴロゴロと狭い岩の道を登る人だけでなく、降りてくる人も通るので渋滞気味。滑りやすいので3人くらいこけてる人も見かけました。
 

 
名札付きのお揃い帽子のツアー客や、ちびっこも普段着のままの人もいてとにかく人が多いです。今日はずっと視界良好でガスる瞬間もなく、景色もずっと綺麗^^
 

 
雲を映した美しいブルーの権現池(ごんげんいけ)が見えてきました!!!この池は、御嶽山の二ノ池に次ぐ日本第2位の標高なのだそうです!!

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山頂には鳥居が建っています!!どんどん近づく鳥居!いよいよ剣ヶ峰にやってきましたーーー(*˘︶˘*).。.:*♡

乗鞍岳(剣ヶ峰)標高:3,026m


 
鳥居をくぐると狭いゾーンに乗鞍本宮や山頂碑が建っています!13時3分、剣ヶ峰に到着!!!山頂碑の周りには写真待ちの長蛇の列;たくさんの人がいて、写真を撮るのも一苦労;
 

 
山頂限定のピンバッチも購入して、そそくさと下山します;ゆっくりしたいけど、狭い場所に皆がやってくるから居場所が確保できません(笑)

乗鞍頂上小屋(標高:2817m)


 
山頂から少し降ると、一番高い場所にある小屋があります。ここでも記念グッズやら飲み物が購入できますが、ここも激混みでした。
 

 
小屋付近は展望所になっていて、連なる山々の雄大な景色を見る事ができます^^
 

 
さすがに寒いかも?と思って、お昼を食べた際にシェルを来ましたが全然暑かったです(笑)風がひんやり気持ちいいですが、直射日光が当たるので気温の低さは相殺されてしまいます。
 

 
壮大な景色!今年3000mを超えたのは今日が初めてにして最後になりそうですが、夏の良き思い出になりました^^ここまで来れて良かったー!!!
 

 
再び乗鞍ブルーを見下ろしながら、どんどんと肩ノ小屋に向かって下りていきます。

肩ノ小屋から下山開始!!!


 
日本一高いバスターミナルである畳平にはまだ立ち寄ってないので、そちらを目指すもよしバスに乗るも良しと選択肢はありましたがやっぱり自力でピストンする事にしました。13時56分、下山開始!
 

 
とりあえず肩ノ小屋口のバス亭までの登山道を下山して、この先はバスの走るロードコースを走って帰ることにします。
 

 
登り返しもなくひたすらロードを下るだけなので、ランナーにとってはありがたい道のり。登りと違って惰性で進んでいく事ができます(笑)

位ヶ原山荘


 
時折自転車族に抜かされつつも、森林限界を走り抜けて往路でスルーした位ヶ原山荘で休憩(*˘︶˘*).。.:*♡時刻は14時54分です。
 

 
3時のおやつの時間なので、ノンアルコールビールお汁粉たい焼きを食べてしばし休憩。ここまではずっとロードコースを下りてきましたが、この先は適宜トレイルに入ってショートカットする事にします。
 

 
足はかなり疲れてきているので、トレイルは急がず慎重に!!時間には余裕がありますが、あまり遅くなるとクマさんの活動時間が始まるのでなるべく早く戻りたい所。
 

 
ここからは往路と同じくオフロードとロードの合わせ技で、なるべく距離を縮めつつロードは走って時間を短縮。
 

 
バスの誘惑はより一層激しさを増しますが、ここまで来たら中途半端な事できないという謎のプライド。
 

 
もうとにかく道のりが長くて・・何度も地図を見て目を疑いながら進まぬ距離と過ぎゆく時間に悩殺されつつも、なんとか頑張ってゴールを目指す!まるでレースやな!
 

 
途中でスキー場が見えてきて、ゴールが近い予感がしますが弱った体にはたとえ数kmであろうとも相当遠く感じられます。
 

 
ゴールアーチのようなゲートが見えた時、それはもう山頂が見えた時より嬉しかったです(笑)

三本滝駐車場にてフィニッシュ!!


 
16時22分、やっとやっと見覚えのある車の場所まで戻ってきました!!!休憩時間を含めると9時間弱もかかっているので、長い長い1日でしたがようやく終わりを告げようとしています!
 

 
熊に遭遇する事もなく、無事に日が沈む前にゴールする事ができました^^
 

 
2023年夏、もう思い残す事はありません!バスがあるのに、自分の足で往復するという快挙!これが本当の登山というものなんです(自画自賛)
 

 
疲れ果てて全身筋肉痛に見舞われておりますが、それでも疲労感が心地よく達成感の余韻に浸れるこの幸せ(*˘︶˘*).。.:*♡なかなかハードではありましたが、素敵な山でした^^長旅おつかれ山でした!!! 
 
バスを使わなくても、乗鞍を制覇できるんだよということが伝われば幸いです(笑)今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!今日もはよ寝る!!