こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回の安全・近場・短時間な山登りは、福井県大野市にある標高1523mの荒島岳(あらしまだけ)です。
別名大野富士(おおのふじ)と呼ばれ。福井県では唯一の日本百名山に選定されています♪ 白山と同様に泰澄が開山したと伝えられる荒島岳は山頂には荒島神社があり、信仰の山とされてきました。
今回は一番歩きやすいと言われる「勝原(かどはら)コース」で山頂に挑みます!
ガレ場や草むらゾーン、岩場や梯子・・急斜面が多く、ガスも発生してなかなか手ごわい山でした!いつものごとく下山時に派手に転んでしまい、未だに手の平と足首が腫れています(笑)
最近登った山の中では、標高の高いロングコースとなりました。百名山に選定されているだけあって、県外からも登山者も多く人気も高いです^^難易度や危険度もそこそこ高いですが、登り甲斐のある山でした。今回は、そんな荒島岳への山歩きをレポしていきます♪
勝原スキー場跡駐車場からスタート
まずは車で勝原スキー場跡駐車場までワープ。かつてはスキー場として賑わっていたらしいですが、2010年に閉業して現在は登山者向けの駐車場として利用されています。無料で駐車できるうえにトイレもあります。
電車の場合は勝原駅より約30分程の場所にあります。ゲレンデロッジ「銀嶺荘」が今でも残っていました。朝早くに行ったのですが、すでに何台か車が止まっていました。
トイレ横には電話ボックスを改良した、登山ポストがありました。そこそこ高い山なので、ちゃんと登山届を出しておきます^^
青空の広がる晴れた日でしたが、朝早いのと場所柄もあって涼しいです。登山届を出したら、その横に続く舗装された林道を進んでいきます。
かつてのスキー場内と思われる道は、いきなりの急斜面です;歩き始めから辛い登りで、見晴らしがよいので先々に続く急坂が見渡せて先が思いやられます(*_*;
林道の終点から右手に進めば、スキー場の最上部に到着です。林道が終わるとガレ場が続き、足元が不安定なうえ、草がボーボーなので肌に触れると痒いです;長袖・長ズボンがおススメ。
人が一人やっと通れるくらいの狭い箇所もあります。足元は岩や小石がゴロゴロしていて、とても歩きにくいので要注意!
綺麗なお花が、たくさん咲いていました。カラフルなお花は見ているだけでテンションがあがります。
棘のある花もあるので、触れないようにね!
青空と緑とお花達のガレ場ゾーンをひたすら登っていくと、視界が開けてきました。
山でよく見かける岩積みゾーン。なんかのおまじないなのでしょうか?岩が山の形に積み上げられています。
リフト跡もありました。さびてボロボロになっています。
リフト跡を過ぎると、すぐに荒島岳の勝原登山口があります。麓から登山口までは、約40分程でした。
荒島岳・勝原登山口
すでにかなり登ってきていますが、ここからが登山口のスタートです。駐車場の標高は365mでしたが、登山口は標高651mです。すでに286mも登っているので、登山口にたどり着くまでに天王山(標高:270m)を超えてます(笑)
登山口からは、美しいブナ林を進んできます。ササユリもたくさん咲いていました^^
ササユリは、本州中部地方以西から四国・九州に分布する花です。
野生の場合は初花を咲かせるまでに種子から約7年以上の歳月がかかるんだって!
登山口からしばらくは、比較的ゆるやかで歩きやすい平和な道になりますが、それもつかの間。粘土質の土がとても滑りやすいです。
カメレオンのように土と同化したカエルがイキナリ飛び出して、びっくり!
カエルや鳥の鳴き声、風で木が軋む音など・・いろんな野生音が響きます。木の軋む音は少し不気味!カエルだけでなく、トカゲや蛇もいるので足元には気を付けて歩きましょう。
木の根が張り巡らされた箇所もたくさんあるので、足元は油断なりません!足元ばかりみていると。頭上にある木の枝にぶつかったりするので、これまた注意が必要です(笑)
岩もゴロゴロ。この道が歩きやすいというならば、歩きにくい道って・・・恐ろしいですね(笑) しばらく進んでいくと、トトロの木とかかれた看板を発見!
残念ながらトトロの木は根こそぎ倒れていて、無残な姿に・・
元トトロの木を過ぎると、いつものパターン!私の嫌いな山男階段が登場しました!よっこいしょな高さの登りにくい急な階段・・・
階段が終わっても、急な登りは続きます。階段もこれで終わりではなく、この後も至る所に登場します(笑)
木の根と、階段がコラボレーションしています。草木の生命力ってすごいですね!
少しだけ開けた場所に出てきました。ここには、白山ベンチと書かれています。標高は935m!
白山連峰の素晴らしい展望と書かれていますが・・ちょっとイマイチ
休憩するほどの展望でもなかったので、そのまま先に進みます。この先は木の根階段と山男階段のオンパレード!
階段つらい・・
階段嫌い・・
頑張れ!もう標高は1000m超えるよー!
荒島岳・深谷ノ頭(標高:1015m)
階段を乗り越えると、『深谷ノ頭』に到着。標高は1015m!ガス発生時は道迷いに注意と書かれています。幸いガスは発生していなかったので、視界はクリアです。
さっきまでとは打って変わってフラットな道!歩きやすい!でもガスが発生時は、歩きにくいのでしょうね・・
しばらくは、平和な道のり。ここからまだ500mは登らないといけません!しかもこの先には難所が待ち受けています・・
平和ゾーンはすぐに終点。再び山男階段が出現しました!さっきより、斜度がきつそう;
長い長い階段が続きます。最近は標高が1000m前後の山が多かったので、それ以上の高さは久々です^^
階段からの階段。つらいなー!なんとか階段を登り切ると、主稜線上の小ピークとなるしゃくなげ平に到達しました!
荒島岳・しゃくなげ平(1204m)
青空が広がっています^^♪ 山頂を示す標識もありました!ここまででスタートから約2時間。
広場のようになっていたので、ここで早めのランチタイムをとることにしました。山頂まで行くと、寒そうなのでこの辺りがちょうどよさそうです。
パンが、パンパンになっていなくて残念(笑) 登っていると暑かったのですが、腰をおろしてゆっくりしていると肌寒いくらいです。
サクッと休憩を終えて、再び山頂を目指します。しゃくなげ平 からわずかに下ると「もちが壁」と呼ばれる難所が待ち受けています。
滑落注意の看板がありました!一体どんな難関が待ち受けているのでしょう?ウキウキとドキドキ。鎖場や梯子があると聞いていたので、今日はストックなしで両手をしっかり空けてきました。
荒島岳・難所!もちが壁(1190m)
せっかく登ったのに、少し下ってもちが壁ゾーンにやってきました!急な斜面にロープが垂れ下がっています。
ロープをつたって、わしゃわしゃとよじ登ります。たしかに急なのですが、斜めです。八海山の直角を経験してしまっているので、斜めだとたいしたことないように思えてしまいます(笑)
続く急坂。荒島岳が百名山に選定されているのに、八海山が選定されていないのは日本七不思議のひとつです。
向かい側に見える山がきれいです!青空と緑が映えますね!ロープゾーンが終わると、次は天上界に続く梯子が現れました。
後光が差す神々しさです!これを登れば天上界?山頂到着かと思いきや・・
さらに梯子が見えます(笑) 一筋縄ではいかぬ荒島岳。これが百名山というものなのですね。そういえばブログをはじめてからは二座目です。
梯子を登り切ると、笹ゾーンになります。
光がさしてきて、山頂が近い感じもしますがまだ先(笑) 先にうっすら階段が見えます;
視界が一気に広がってきましたが、ガスにおおわれていて真っ白;しかも風がかなり強いです。
またまたロープゾーン。岩場をよじ登ります。
最後の最後まで、がっつり登りです!
先に看板が見える!きっと山頂看板に違いない!と思わせておいて、まだ先があるというトラップ。
あと412mです(笑) 山頂付近になると、たくさん人に会いました。「あとちょっとだよ!」と声をかけてくださいました。トラップ看板と違って信用できます(笑)
長げーな!遠いな!つきそうで着かない山頂。飛ばされそうなほど、風が強いです。
帽子が飛んで行かないように、しっかり深くかぶってひたすら進みます。
最後の坂を上ると・・そこにはようやく・・!
小さな祠に到着!荒島神社の祠です^^ その視線の先には・・・!
荒島岳山頂(標高:1523.5m)
やっと山頂!スタートから3時間かかって、やっと山頂につきました!
三角点もありました!景色が抜群のハズなのですが・・ガスで真っ白(笑)
見えないけど、白山連峰。風が強いし、とっても寒いです。ここで上着着用。
景色が見えないのが残念すぎるのですが、とにかく1523.5mまで登りました!累積標高は+1,285mです。そら疲れるよね。
風を遮るものが何もないので、もろに吹き付けます。やっぱり、シャクナゲ平でご飯を食べて正解でした。
真っ白な山頂をしばし堪能して、来た道を下山します。登りには数々の難所がありましたが、再び同じ道をゆくのです・・・・
荒島岳・来た道を下山(転倒注意!)
梯子を下りて、岩場をくだって、階段を下って、粘土質ゾーン、ガレ場ゾーン、草木ゾーン・・行きよりも大変なのが荒島岳。
かなり足も疲れているので、転ばないように慎重に慎重に・・のつもりが、ゴールに近いガレ場ですってんころりん(笑)
それはそれは、痛くて足やっちゃったと思いましたね。幸い捻挫はしていませんでしたが、ぐねった箇所は腫れあがり、さらに転んだ時に岩に手をついてしまって手の平にも内出血(笑)
登り3時間・下り2時間の計5時間で、無事駐車場まで戻ってくることが出来ました。疲れたー! 下山後は、近くのお風呂へ♪
大野市健康保養施設「あっ宝んど」
- 住所
- 福井県大野市南新在家26-101
- 営業時間
- 午前10時~午後11:00
- 定休日
- 第2火曜日(祝日の場合はその翌日)
- 利用料金
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- 【お風呂またはプール】大人(中学生以上) 600円・小人(小学生以下) 300円
- 【お風呂+プール】大人(中学生以上) 1,000円・小人(小学生以下) 500円
お風呂だけでなく、プールもある大野市の健康保養施設です。今回は水着は持ってきていないので(笑)お風呂で汗を流して、館内の食堂でご飯を食べました^^
福井名物といえば・・これ!越前ソバと、ソース丼の両方が食べられる贅沢なセットにしました!
さっき転んだ痕が痛むので左手で食べます。(本来は右利き)
こんな時に備えて、カトレアさんは常々左手でご飯を食べたり
字を書いたりする練習をしているのです(笑)
転んだのが余計でしたが、本日も無事に楽しい山行を終えることができました^^ 夏に向けて、さらに高みを目指します!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(´艸`*)