山名 宝永山(ほうえいざん)標高:2,693m
所在地 〒412-0008 静岡県御殿場市印野
山行ルート 富士山御殿場口第三駐車場〜御殿場口登山口〜大石茶屋〜次郎坊〜新六合目・半蔵坊(標高:2,590m)〜大石茶屋〜御殿場口登山口〜富士山御殿場口第三駐車場
活動距離 9.6km
活動時間 5時間43分
難易度 ★★★★☆

 
こんにちは、カトレアです!盛夏の森林突破シリーズ!今年は1泊2日で静岡県にやってきました!
 
前日は、さくっと「越前岳」に登ってウォーミングアップ(๑˃̵ᴗ˂̵)و ! そしていよいよ今日は、森林限界を突破します!
 
今回は、宝永山(ほうえいざん)標高:2,693mに登ります!宝永山は富士山の南東斜面にある火口で、宝永大噴火により形成された3つの火口が連なった富士山最大の側火山です!
 

カゲレアカゲレア

宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生しました!


やっぴこさんやっぴこさん

この宝永の大噴火以降は現在に至るまで富士山は噴火していないので、宝永山が富士山の最新の側火山になるんだよ!


富士山の中腹にあるので、途中までは富士山と同じ登山道で山頂を目指すのですが・・・タイトルにもあるように、まさかの・・・
 
カトレアカトレア

続きは、本編でたっぷりご覧ください(笑)


という訳で、宝永山を目指したけど辿り着けず;新六合目までのピストン山行レポです( ・∇・)
 

富士山御殿場口第三駐車場からスタート♪

住所
静岡県御殿場市中畑西沢2110−10
駐車可能台数
約500台
駐車料金
無料

 
まだ朝の暗いうちに起床して出発!まずは、車で富士登山期間中もマイカーでアクセスできる唯一の五合目「御殿場口」までやってきました!
 

 
この日の登山指数は1日中「A」だったので、絶好の登山日和!第二駐車場はすでに満車だったので、第三駐車場に車を停めました。スタートは、5時40分!!駐車場から登山口に向かう途中にも、雲ひとつない青空に美しい富士山がくっきりと見えました^^宝永山の火口もバッチリ丸見え!!
 

 
振り返ると朝日とともに、美しい雲海が見えます♪前も後ろも絶景で、登る前からテンションがぶち上がりました(✿˘艸˘✿)昨日も富士山を見る事はできましたが、雲がかかっていました。今日は雲が邪魔する事もなく、映えた景色が広がっています!

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御殿場口新五合目


 
5時56分、御殿場口と書かれた大きな鳥居をくぐって山行開始!!まだ朝早いのですが、日陰がないのですでに暑いです;新五合目にあたるこの登山口の標高は1,450m。富士山登山では五合目から登り始めるのが一般的ですが・・
 

 
標高の高い順に、富士宮口五合目・富士スバルライン五合目・須走口五合目・御殿場口新五合目と4つあり、今回はそんな4つの五合目のうち最も低い場所からのスタートです!富士山の山頂を目指すには一番標高差が大きくて、距離も最長です!
 

 
救護所がなく、山小屋やトイレも少ないので利便性が低くて初心者向けではないのですが、その分人が少なくガチ勢ばかりなので自分のペースで集中して進んでいく事ができます!ちなみに人は多いですが、初心者向けで富士登山王道コースなのが山梨県側にある吉田ルートです。去年は吉田ルートで麓から五合目まで登りました(懐)

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大石茶屋


 
6時5分、大石茶屋を通過。行きも帰りも通ったし、中にも入ったのに何故か写真を一枚も撮ってませんでした(笑)大石茶屋はひとつ目の山小屋なんですが、ハイキング感覚でここまで来てゆっくりしながら富士山を眺めて帰る人もいるんだそうです。
 

 
山小屋を過ぎたらいよいよ本格的な登山道です。登山道というよりは砂漠( ・∇・)大砂走り(おおすなばしり)と呼ばれる見渡す限りの砂礫(されき)を、灼熱の炎天下の中ひたすら登っていくのです!
 

 
肝心な時にストックポールを忘れるあるある( ・∇・)富士山には必須だと痛感しましたね!仕方ないので今日は二足歩行で頑張ります!
 

 
前方に見える富士山もダイナミックで素敵なんですが、振り返ると雲海が広がっていてこれも又素晴らしき!景色は抜群なんですが、なんせ足元が悪いです;砂と小石の混じる柔らかい砂利道なので、いちいち足が沈んでしまって歩きずらいのです;
 

 
辺り一面がジャリジャリの砂利地獄なので、日陰もなく直射日光が容赦なく降り注ぎます!どこかの惑星に迷い込んだみたい!
 

 
普段何気なく歩く道の硬さをこんなにもありがたく感じられるのは、柔らかい砂利があまりにも歩きにくいから( ・∇・)そして、時折靴の中に侵入する小石が痛いし前に人がいたら砂嵐が巻き起こって口の中がジャリジャリしてきます。

次郎坊(標高:1920m)


 
1時間くらい砂まみれをエンドレスリピートすると、7時5分に次郎坊に到着。到着といっても標識があるだけで、景色はさっきまでと全く変化なし(笑)
 

 
次郎坊が最初の分岐になるようですが、一応登山道と下山道も分かれています。ロープが張ってあってわかりやすくはなってます。くねくね九十九折の登山道で登ると余計に距離が長くなるので、直登できる下山道を登っていたらすれ違う下山者にめっちゃ声をかけられてしまいました。
 

カトレアカトレア

この道で富士山登るのはきついからやめた方がいいですよ


カゲレアカゲレア

何かのトレーニングですか?


やっぴこさんやっぴこさん

この先ますますキツくなりますよ!


富士山じゃなくて宝永山までしかいかないんです・・とかいちいち答えるのも面倒だし、そんなに言うならもういいさ!と途中で登山道に合流しました(笑)
 

 
傾斜はゆるみますが、蛇行を繰り返すので全然進んでる気がしない・・時々振り返って、来た道を確認してこんなに登ってきたよ!と自分に言い聞かせます。
 

 
富士山と雲海の間の砂・砂・砂・小石・砂・小石。写真フォルダを見返しても、富士山と雲海と砂漠の3つしか写ってません(笑)
 

 
水分は約2リットル持参していますが、それでも心許ないくらい。暑いからどんどん飲んじゃいますが、脱水や熱中症が怖いので我慢せずがぶ飲み。
 

 
歩く、止まる、飲む、(同じような)写真撮るをひらすら繰り返すしかない登山道。時々手ぶらで駆け上ってくるタンクトップの変態さん達がいましたが、トレーニングというよりもはや修行の域ですよね。
 

 
山道にもロードにも慣れていますが、砂礫には全く歯が立ちません。目の前の富士山は実は蜃気楼なんじゃないかと思えるくらいに、全く近づいていない気がします。
 

 
さっきまでは見えなかった山小屋らしきものが、段々と見えるようになってきました^^すでに3時間近く登り続けていますが、9時前になると雲が現れ始めました。
 

 
綺麗だった雲海もご覧の通り;この灼熱砂漠で、景色が見えなくなれば何を楽しみにすればいいのでしょう・・・。この先どうなるかなー!富士山も宝永山も隠さないでほしいなー。
 

 
そう願いつつ、さらに30分ほど歩き続けると・・ようやく山小屋が射程距離に入ってきました!!
 

 
とはいえ、ここから又長いんですけどね( ・∇・)

新六合目・半蔵坊(標高:2,590m)


 
9時30分、新六合目の山小屋「半蔵坊」に到着(*˘︶˘*).。.:*♡待ち侘びた瞬間です!
 

 
まずは300円を山小屋で払って、高級トイレットをお借りします(高!)
 

 
匂いもなく清潔なバイオトイレ。300円分は出したいところですが、もう体が干からびてるので70円分くらいしか出ませんでした(笑)
 

 
そして、山バッチと高級麦茶(550円)とセレブリティカップラーメン(950円)を購入。沸点が低いので4分待ってから食べてくださいとのことでした。
 

 
景色を見ながら外で食べられるのですが、あいにく雲で覆われて真っ白(°▽°)雲を眺めながら、少しぬるめの伸びたラグジュアリーなラーメンを啜ります。
 

 
上を見るとこんな感じで、まだ富士山は見えていますが間もなく雲隠れしそう・・。でも宝永山までの登りは後100mくらい(でも1時間かかる)だなーと物思いに耽っていたら、同行者からの衝撃発言。
 

やっぴこさんやっぴこさん

足に水脹れができて、これ以上登れないからこの先は一人で登って



 
いやいやいや、そういう訳にはいかんでしょ;私はまだ余力がありますが、やむなくここで一緒に引き返すことにしました。安全第一だし、無理して下山できなくなる方が困るので来年のリベンジを約束して下山するで!

砂嵐を巻き起こしながら御殿場口へピストン下山


 
デラックスなカップヌードルを最後の一滴まで飲み干して、すっかり元気になったので登山口に戻ります!10時ジャストに下山開始!しばらくして振り返るとさっきまでいた山小屋がすでに雲隠れ。
 

 
あっという間に富士山も宝永山も見えなくなってしまいました。こんなガスの中登っても仕方ないしなー、なんて強がりを言いつつさっきの道を戻ります。下りは心拍数も落ち着いているし楽なのですが、砂埃が舞い上がるのと靴の中にすぐ砂利が入るのが難点でした。
 

 
時々走ったり、座って靴の中の砂を出したりしながらサクサク下山。振り返っても、さっきまで雄大に聳えていた富士山はもう見る事ができません。
 

 
富士山の南斜面の森林限界は2,500m付近にあるとされています。山小屋の標高が2,590mだったので、今年も無事に森林限界を突破したことになりますね!まあそこまで行かなくても植物はほとんどなかったですけどね。
 

 
11時24分、大石茶屋到着。前記の通り、なぜか写真がありません(笑)下りは早いといいつつも、ここまで90分くらいかかってます。さくっと店内のお土産物を物色したりしつつ、登山口まで戻ります

御殿場口新五合目


 
11時33分、御殿場口新五合目まで無事に戻ってきました!!!!それにしても暑かったー!!全く涼しいと思うことなく、暑いまま更に暑い下界にカムバック!
 

 
5分ほど歩いて駐車場に戻って、今日の山行は終了です!おつかれ山でした(*˘︶˘*).。.:*♡
 

 
靴を脱いだら、靴下も足も砂まみれで真っ黒け!!!靴下は捨ててしまうレベルに汚かったです(笑)ちょっと中途半端な山行になってしまいましたが、標高的には今年の暫定一位です!!去年は快適だった富士登山道も、樹林がなければこんなにも灼熱で暑い事を思い知った2023年。砂利地獄は歩くのも走るのも、登るのも下るのもやっかいだとわかりみが強過ぎた7月吉日。
 

 
来年、是非とも別ルートからリベンジしたいです!こうなったら、山頂を目指さない富士登山を全ルート制覇したいな( ・∇・)とりあえず森林限界突破できて、よき山行になりました٩(ˊᗜˋ*)و✧今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!!

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