山名 醍醐山(だいごやま)標高:450m
所在地 〒601-1383 京都府京都市伏見区醍醐醍醐山
山行ルート JR山科駅〜醍醐寺〜醍醐山(標高:450m)〜醍醐寺〜JR山科駅
活動距離 11.1km+4.4km
活動時間 5時間32分(休憩16分)
難易度 ★☆☆☆☆

 
こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回の全・場・時間な山登りは、豊臣秀吉が『醍醐の花見』を行った事で有名な【醍醐山(だいごやま)】です! 
 
毎度おなじみの音羽山からの縦走ルートもあって、ずっと気になっていたのですがようやく登ることが出来ました^^
 
今年の夏はあまり高い山に行けなかったのですが、その分同じ山を色んなルートで攻めたり渓谷で涼んだりと例年とは違う楽しみ方をしています♪
 
今回は、前日の夜まで雨が降っていたこともあり少し遅めのスタート時間にして、縦走ではなくピストンコースにしました。そんな今回はJR山科駅発着の醍醐山レポになります(*´∀`)

JR山科駅からスタート


 
今回の集合時間は、9時でした! 夏の間は早出早着を基本にしていたのですが、前日が雨だったのであまり朝早いと道が乾いていないかな〜ということで遅めです。予想通り、その分しっかり暑くてがっつり乾いてました(笑)
 

 
山科駅から登山口までは地下鉄で行くことも出来ますが、今回は約5kmを徒歩で向かいました。もう9月も終わろうとしているのに、まだまだ日中は暑いですね;
 

 
まずは醍醐寺(だいごじ)を目指します。おしゃべりしながらグーグル先生を頼りに1時間くらい歩くと、ようやく醍醐寺です。
 

 
醍醐寺へは今回はじめて来たのですが、世界遺産だったんですね!知らんかった! 

世界遺産 京都 醍醐寺(だいごじ)

所在地
京都府京都市伏見区醍醐東大路町35-1
交通アクセス
地下鉄東西線醍醐駅から徒歩で10分
拝観時間
9:00~17:00 12月第1日曜~2月は16:00迄

 
醍醐寺(だいごじ)は、真言宗醍醐派の総本山の寺院です。
 

カトレアカトレア

京都市街の南東に広がる醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な境内を持ち、国宝や重要文化財を含む約15万点の寺宝を所蔵しています!


カゲレアカゲレア

山頂一帯を「上醍醐」山裾を「下醍醐」と称しているんです



 
醍醐寺は下醍醐にあたり、今から向かう醍醐山の山頂付近が上醍醐になります・・って、これも今日はじめて知りました! 醍醐寺は拝観ゾーンが有料なのですが、無料ゾーンだけサラッと歩いて一旦門外にでます。
 

 
醍醐寺を南門の方にくるっと回ると、その先に登山口があります。YAMAPはここからスタート!
 

 
舗装された緩やかな坂を登って、どんどん山の中に入っていきます。西国第十一番霊場登山口と刻まれた石碑が建っていて、その先に女人堂があります。
 

 
そのまま山に登って行けると思ったら・・上醍醐に向かうには、入山料600円が必要でした! 女人堂の受付で入山料を払って、いよいよ登頂開始!醍醐山はもともと、修験道の霊場だったので昔は女人禁制で、女性はここより先へは入れなかったのだそうです。今は、そんな事言ってるとジェンダー問題でアレだからなのか普通に女性も入山できます(笑)

女人堂から上醍醐に入山


 
醍醐に上・下があるのも知りませんでしたが、入山料が必要なのも初耳でした!人生には、まだまだ未知なるものに溢れていますね! 
 

 
ここからは傾斜もどんどん険しくなりますが、有料なだけあり整備が行き届いていて参道を歩いている感じです。丁石もあって、愛宕山の参道に近い雰囲気かな?
 

 
数人のハイカーさんとすれ違いましたが、なぜか女子率が高かったです。
 

 
イチから順番に丁石がありますが、何丁で終わりなのかわからないカウントアップ方式です。事前に調べて置かないと、現在地の把握には役立ちません(笑) ちなみに丁石のラストは十九丁ですよ!
 

 
五丁の石碑を過ぎた辺りに、豊臣秀吉が『醍醐の花見』を行った事で有名な槍山の案内板がありました!

醍醐寺 槍山(やりやま)・豊太閤花見跡


 
槍山では安土桃山時代に花見御殿が建てられ、慶長3年3月15日(1598年4月20日)に豊臣秀吉が約1300人も集めて執り行った盛大な催しだったそうです。五ヶ月後に秀吉が亡くなっているので、まさに最後の晩餐ですね!
 

 
花見御殿は跡形もなくなり、ただの広場になっていますが・・現在も毎年4月の第2日曜日には「豊太閤花見行列」が催されているそうです。
 

 
槍山をすぎると、再びどぎつい登りが始まります! 1時間で山頂につくなんて楽勝やん!ってスタート時は思うのですが、1時間登り続けるっておばちゃんには普通にしんどいよね;
 

 
5丁の次は九丁にワープ(笑) なぜか見つけられなかった丁石も多数です。本当に無くなっているのもあるのでしょうけど、行きは見なかったけど帰りには見かけたパターンもあるので本当の所は神のみぞ知るです。
 

 
整備が行き届いて安全なのは良きですが、やっぱりちょっと山感が薄いですね。雰囲気は素敵なのですが、電柱や電線もあったり電灯も点灯してました。

不動の滝(ふどうのたき)


 
続いての見所ポイントは『不動の滝』です! 目の前に突如現れた滝は、落差4mの人工瀑なのだそうです。
 

 
滝口には、不動明王が祀られています。だから不動の滝? 不動と名のつく滝は多いですが、不動の人気という事なのでしょうか←
 

 
行く手を示す道標には西国11番札所准胝観音堂と書いてありますが准胝の読み方がわからず、終始 『じゅん、なんとか』と呼んでました(笑)
 

やっぴこさんやっぴこさん

正解は、准胝(じゅんでい)だよ!



 
『じゅん、なんとか』まで後30分、この時はまだ『じゅん、なんとか』がこの先に存在していると信じて疑いもしませんでした・・・
 

 
十六丁は分岐になっていますが、左に進むとフラットな道になり醍醐寺境内(上醍醐)の標識が登場します。
 

 
数段高い場所からこちらを見下ろす水戸黄門風のお地蔵様?仏様?
 

 
頭巾をかぶって杖をもってらっしゃるので、黄門様にしかみえないのですが真相は謎のままです。
 

 
その気も平坦な道やせっかく登ってきたのに下ったりしているうちに、急に現代風の建造物が現れますが・・・これはトイレです。
 

 
少々衛生面に難ありとの事前情報だったので、ここはスルーして先へ進みます。トイレを過ぎた先に、今度は上醍醐寺務所と書かれた門が登場!その横を通る道に『参道』と書かれているので、参道を通ります。
 

 
参道のはじまる場所には、醍醐山の略歴が書かれた案内板があります。醍醐山は弘法大師の法孫の聖宝理源大師の開創だとか、醍醐の由来とかそんな感じの事が書いてました。
 

 
そして、最後の丁石になる十九があります。
 

 
参道までの距離を表す丁石だったですね!

いよいよ天上界へ?


 
恐らくこの辺りが、外界と天上界の境目なのだと思われます。ここから又長い階段がはじまって山上へ向かっていくのですが、階段の登り口には准胝佛母堂と刻まれた立派な石碑が建っています。
 

 
最初に登場する石段はほんの少し登るだけで、拝殿に付きます。『国宝・清龍宮拝殿』と書かれていますが、あとで写真を見返したら後光が射してました!
 

 
いきなりの国宝登場ですが、まだまだ上醍醐はこんなもんじゃありません!拝殿の傍らに登場するのは、醍醐寺の名の由来となったあの霊水泉です!!

名水中の名水? 霊水:醍醐水(だいごすい)


 
開祖聖宝理源大師が真言布教で来山のとき、白髪の‘横尾明神’が現われ、この水を飲み「あぁ醍醐味なり」と嘆声を発したのを見たと伝わるそうです。ホンマかいな?という感じですが、醍醐寺の名の由来となったという霊泉なのです。
 

 

カトレアカトレア

仏教の世界では“醍醐味”は、最上級の味を意味する言葉なのだそうです



 
現在でも湧き続ける醍醐水は、地下から汲み上げた水がでる蛇口から飲むことができます。
 

 
カゲレアカゲレア

『醍醐水』はまろやかでとても美味しかったですよ!


醍醐味を味わった所で、再び階段を登ります。
 

 
本来なら、階段を登った先に、西国十一番札所の准胝観音堂(じゅんでいかんのんどう)があるはずなのですが。。
 

 
現在は再建予定地として、ただの広場になっています(笑)平成20年8月の落雷が原因による火災で、お堂が焼失してしまったのだそうです・・残念!
 

 
ただの広場になってしまった広大な敷地の前には、山上御案内と書かれた看板があります。山頂まで15分とありますが、山頂には4つもお堂があるっぽい!
 

 
元・准胝観音堂から又階段を登り、最初に登場するのは薬師堂(やくしどう)です。

国宝・醍醐寺 薬師堂(やくしどう)


 
薬師堂は、醍醐天皇の発願により延喜7(907)年に創建されたそうです。上醍醐最古の建物らしく、平安時代の特色を表した数少ない遺構の一として貴重なものとして国宝になっています。扉は閉まったままですが、のぞき穴のような隙間があって中を見ることができます。薄暗いのでよくわかりませんが、薬師三尊が鎮座されているんだとか。
 

 
この後も、登りながらどんどん行くよ〜!

国宝・醍醐寺 五大堂(ごだいどう)


 
こんな山の上にも関わらず、国宝のオンパレード! 続きましては「五大力さん」として信仰されている五大明王を祀った五大堂です。堂前の3体の像は、左から観賢僧正・理源大師・役小角です。
 

 
青空をバックにとても映えます! 景色は抜群なのですが、その分暑い・・・五大堂でちょうど12時だったので、日陰のベンチでお昼休憩にしました。
 

 
今日は梅干しの副産物、手作り紫蘇ふりかけで作ったおにぎりです^^ お腹を満たした後は、次のお堂へ!

重要文化財・醍醐寺 如意輪堂(にょいりんどう)


 
国宝だけでなく、重要文化財もあります!こちらの如意輪堂は、如意輪観音と毘沙門天、吉祥天が祀られているそうな!
 

 
青空をバックにとても映えます^^♪ 理源大師が上醍醐を開いた際、准胝堂とともに創建したそうですが、現在の建物は、1613年(慶長11年)に豊臣秀頼によって再建されたものです。もちろん、まだまだありますよー!!

重要文化財・醍醐寺 開山堂(かいざんどう)


 
続いても重要文化財の開山堂です。開山堂は、理源大師を奉安した山上で最大のお堂なんです!といっても、こちらも本家は焼失してしまい豊臣秀頼によって再建されたものです。
 

 
地図をみても山頂がどこなのか、非常にわかりにくいのですが・・開山堂の直ぐ側でアレを見つけることができました!!!

醍醐山山頂(標高:450m)


 
突然の山頂道標! YAMAPの地図では山頂を示しておらず、三角点もなにもないのですが真ん中に醍醐山頂(標高:450m)と書かれていました\(^o^)/
 

 
牛尾観音方面に行けば、音羽山にも縦走出来るのですが今回は来た道を戻ることにします♪ またいつの日か縦走したいな!
 

あわせて読みたい

 

上醍醐陵(かみだいごのみささぎ)


 
開山堂から少し階段を降りた場所には、上醍醐陵があります。この周辺だけ、半端なく整備が行き届いています。さすがに宮内庁の管轄だけありますね(・∀・) この御陵に埋葬されているのは、3名です。

  • 白河天皇中宮  藤原賢子(ふじわらのけんし) 1057~1087年
  • 白河天皇皇女 媞子内親王(ふじわらのていし) 1076~1096年
  • 白河天皇皇女 令子内親王(ふじわらのれいし) 1078~1144年
  •  

     
    御陵を最後にして、ここからは来た道で下山します。

    ピストン下山して、山科駅リターンズ♪


     
    全く同じ道で山を降りて、醍醐寺からの一般道は少しだけルートを変えつつ山科駅へ。
     

     
    とても暑い時間帯なので、日陰を探し求めながら一路駅を目指します(笑)
     

     
    山科駅到着はちょうど15時でした!駅前のスタバで一息つきながら、今日の反省会です(・∀・) 
     

     
    帰りは山科駅でストップしたのですが、行きは登山口からスタートにしたので実際には+1時間・5kmくらいかかっています。前日はお天気が不安定で寒いくらいだったのですが、今日はすこぶる晴天で暑さにやられましたね; そろそろ低山でも行きやすい気候になってくるので、色々計画したいと思います♪ 今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました(*^^*)♪