山名 大比叡(おおひえ)標高:848m
所在地 滋賀県大津市坂本本町
山行ルート 大津市観光駐車場~延暦寺・東塔~大比叡山頂~ガーデンミュージアム比叡入口~延暦寺東塔エリア・比叡茶寮~大津市観光駐車場
活動距離 10.4km
活動時間 3時間57分(休憩時間9分)合計時間:3時間48分
難易度 ★★☆☆☆

 
こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回の全・場・時間な山登りは、信仰の山『比叡山(ひえいざん)』です!
 
比叡山は滋賀県と京都府の境にある山ですが、【比叡山】というピークがあるわけではありません!【大比叡(おおひえ)標高:848m】【四明岳(しめいがたけ)標高:838m】の2峰からなる双耳峰の総称です。
 

カトレアカトレア

山全体が天台宗の総本山「延暦寺」である信仰の山です。


カゲレアカゲレア

「日本仏教の母山」とも呼ばれてるんだって!


やっぴこさんやっぴこさん

1994年には延暦寺が世界文化遺産に登録されてるよ!


今回は滋賀県側からの本坂ルートで東塔エリアを経由し、大比叡山頂を目指します!四明岳は訳あって、手前で引き返しました(笑)
 
麓からのアクセスもよく、ケーブル・ロープウェイ・ドライブウェイと体力に自信のない方でも山頂に辿り着く手段が色々あります(笑) 今回は、比叡山最高峰の大比叡へのお手軽日帰りレポです♪

大津市観光駐車場からスタート

所在地
〒520-0113 滋賀県大津市坂本4丁目6

 
今回のスタート地点は、ケーブル坂本駅日吉大社も歩いて3分程度の場所にある大津市の観光駐車場です。
 

 
到着は9時頃でしたが、満車寸前!紅葉の時期や休日は早めに行か
ないと止められなくなりそう;トイレはないですが、自販機もあって駐車料金は無料です^^
 

 
準備を済ませ9時13分スタート!駐車場から、まずはケーブル坂本駅方面へ進んでいきます。
 

 
ケーブルの坂本駅に向かう車道と、ガードレール脇の林道を通る道と二手に分岐しています。

比叡山・延暦寺・大原登山口(日帰りハイク・本坂コース)


 
分岐点に比叡山・延暦寺・大原登山口(日帰りハイク・本坂コース)と書かれた標識があったのでガードレール下の林道を進みます。
 

 
しばらく歩くと上にケーブルカーが見えました^^坂本ケーブルは「長さも、眺めも、日本一」を謳っているので乗ってみたい気もしますが、乗ってしまうと山歩きできないので我慢です(笑)
 

 
この辺りは、まだまだ舗装路です。傾斜も緩やかなので歩きやすく、身体が温まらないうちは肌寒さを感じました。
 

 
しばらく登ると駐車場がありました。日吉大社の鳥居横にある石段も本坂ルートの登山口になっているのですが、ここが合流地点になります。
 

 
しばらくは、舗装された林道が続きます。ほんのりと紅葉していて、とっても綺麗☆ちなみに紅葉していたのは、ここと根本中堂の前辺りのみで他の場所ではまだでした。
 

 
車両通行禁止のゲートがあって、ゲートを超えるといよいよ山道に入っていきます。

本坂コースで比叡山延暦寺:東塔(とうどう)エリアへ


 
この本坂コースは比叡山延暦寺の表参道だったのですが、ケーブルカーが開通して以降はこのルートでお参りする人がほとんどいなくなってしまったそうです。
 

 
そのせいか、あまり整備はされていません。倒木や、崩れた箇所がたくさんありました。お地蔵さんや祠がたくさん並んでいて霊峰感たっぷり。
 

 

カトレアカトレア

比叡山延暦寺は山全域が境内となっていて、山域は約1700haです!


カゲレアカゲレア

その中に「東塔」「西塔」「横川」と呼ばれるの3つのエリアがあるよ


やっぴこさんやっぴこさん

3つのエリアに点在する約150もの建物の総称を「延暦寺」と言うんだよ


今回は本坂コースを辿り「東塔」エリアから比叡山の最高峰【大比叡】を目指します♪
 

 
荒れた箇所はたくさんありますが、それでも基本的には歩きやすいです^^♪ 途中で山道から舗装路に出てきます。
 

 
舗装路の傾斜がかなりきつくて、うんざり;登りでは汗をかきますが、もう止まると寒くて汗冷えする季節になってきたので体温調整や防寒策が必要になってきました。
 

 
どぎつい坂道を登り切ると延暦寺会館の汚い壁の脇にある小道から東塔エリアに入っていきます。錆っさびの壁的なものに沿って進んでいくと、お知らせ看板がありました。
 

 
お堂をお参りの方は、有料だよという内容が書かれていました。今回はお参りは一切しないので、巡拝券は買っていませんが問題なかったです。
 

 
看板の先を進むと、延暦寺会館!もうすっかり山感はなくなって、観光エリアに突入です。

比叡山総本堂・根本中堂(こんぽんちゅうどう)


 
比叡山の東塔という区域の中心的建築物、根本中堂のある中心エリアにやってきました。比叡山延暦寺の中心であることから根本中堂というそうですが、改修中なのでその姿は拝見できません。平成二十八年度から約十年をかけ大改修するんだそうです。
 

 
今回はお参りはしないので、根本中堂はスルーして比叡山の事務所やレストラン、休憩所が並ぶ広場にやってきました。ここまでで、出発からちょうど一時間くらいです。とりあえずトイレによって用を済ませ、先へ進むはずが。。
 

 
ほうじ茶付きのごま大福で休憩♪ 寒かったので、温かいお茶が染みわたります(´艸`*) お土産屋さんには、山バッチもあったのでGET♪
 

 
ちょっとデザインがアレなんですが(笑) これしかないので400円で購入しました。山バッチを手に入れ、お腹を満たしたところで、東塔を目指します。
 

カトレアカトレア

お店を出ると、かわいいひよこさん達が見送ってくれます。


カゲレアカゲレア

東塔へ向かう坂道の紅葉が、今日一番綺麗だったよ(´艸`*)

 
他の場所は全然赤く色付いていないのですが、なぜかここはチラホラと赤くなっていました。
 

 
本坂ルートの途中では一組しかハイカーさんに会いませんでしたが、ここまでくると凄い人です!平日だしコロナだし、これでもきっと少ないのでしょうけどびっくりでした!
 
さて、赤く色付いた紅葉の映える坂道を登るとデデーンと大講堂が出てきました。

比叡山延暦寺:大講堂(だいこうどう)から阿弥陀堂・東塔へ


 
僧侶が法華経の講義を聞いたり、お互いに問答をして勉強する学問修行の道場なのだそうです。
 

 
大講堂をチラ見して、その先の坂を進んでいきます。『そなえよつねに』とありがたいお言葉の刻まれた立派な石碑の前を通って・・
 

 
今度は石段を登ります。だんだん天上界が近づいてきています!階段を登った先にあるのが東塔(左)と阿弥陀堂-あみだどう-(右)です!
 

 
阿弥陀堂は、1937年に比叡山開創1150年大法要を記念して建立された檀信徒の先祖回向の道場です。
 

 
今日の目的地の大比叡山頂へは、東塔と阿弥陀堂の間の道を贅沢に通り抜けていきます。

智証大師御廟(ちしょうだいしごびょう)を経て大比叡山頂へ


 
ここで、大比叡山頂への道が二手に分かれます。智証大師御廟を経て30分で行くか、東海自然歩道を経て40分で行くか・・もちろん早い方!近い方!ということで、現在地からは真直ぐに進みます。
 

 
さっきまでの人工的な雰囲気から、打って変わってネイチャー感のある趣に。階段を登っていくと、智証大師御廟や色んな石碑の立ち並ぶ場所に出ます。
 

カトレアカトレア

御廟というのは、先祖の霊や貴人の霊をまつる殿堂の事です。


カゲレアカゲレア

智証大師は円珍(えんちん)さんという平安時代の天台宗の僧だよ


やっぴこさんやっぴこさん

空海(弘法大師)の甥っ子の偉い人だから御廟で霊をお祀りしてるんだ



 
御廟を過ぎると、再び階段が続きます。どんどん天上界に近づいてます!
 

 
だんだん山感が溢れてきて、高度もあがります。
 

 
傾斜を登り切ると、急に平らな広場のような場所にでてきました。周りをコンクリートの枠に囲まれていて何かの跡地っぽい感じです。
 

 
さらに進むと、テレビ局の電波塔が立ち並ぶ場所に。テレビ塔やコンクリートの囲いなど人工物を全て超えると、木々の間に階段のようになった道が続いています。小高い丘を登り切ると、そこは!?

大比叡(おおひえ)標高:848m


 
比叡山の主峰かつ最高峰!大比叡岳(848m)の山頂です!山頂到着は11時ちょうどでした!東の大比叡(848m)←イマココ!と、西の四明ヶ岳(しめいがたけ)標高:838mの二峰から成る双耳峰の総称を比叡山とすることが一般的です。
 

 
一等三角点があって、点名は比叡山となっています。この三角点は大津市と京都市の境に位置していますが、所在地としては大津市になります。
 

 
恒例となりつつある、山頂ジャーンプ♪♪ 今日もばっちり決まった所で(?)次は、せっかくなので西の頂き四明岳(しめいがたけ)に向かいたいと思います。
 

 
大比叡の山頂からは、特に展望もなく(笑) 小高い丘に三角点があると言う感じ。丘を下れば、すぐ舗装路に合流します。
 

 
舗装路を道なりに進むと、広い駐車場に出てきました。

四明岳(しめいがたけ)標高:838mの手前(標高:813m)


 
京福電気鉄道叡山ロープウェイでは、四明岳の山頂をもって比叡山頂駅と設定しているそうです。という訳でここは山頂駐車場だし、バス亭の名前も比叡山山頂になっていて山頂感が強めです。
 

 
展望台などもあって、大比叡よりはずっと展望も良いです。曇っていてイマイチですが、京都市内が一望できます。比叡山山頂駐車場までは、有料ですが比叡山ドライブウェイを使えば車で来ることもできます。
 

 
そして肝心要の四明岳なのですが・・・なんとガーデンミュージアム比叡の敷地内にあり、登頂には同園への入場料1200円が必要となります。
 

カゲレアカゲレア

ぼったくりやな。


やっぴこさんやっぴこさん

1200円の価値はないやろ


ということで下山します(笑) 来た道を引き返さなくても、ロープウェイの山頂駅方面から延暦寺に続いているので、帰りは違うルートで下山します。
 

 
下りの舗装路を道なりに進みます。標高が少し高いのと、下りで心拍も落ち着いているので寒いです;上着持ってきていて良かった~!
 

 
分岐にはちゃんと道標もあるので、わかりやすいです。もうすぐお昼時なので、観光ゾーンに一旦戻ってランチをしてから駐車場に戻る予定です。
 

 
遊歩道的な道ををしばらく進むと、分岐があります。ここが「雲母坂」「京都一周トレイル」合流地点になっています。
 

 
カトレアカトレア

眺めの良い場所に出てきたので、思わずジャンプ(笑)


周りが木々に囲まれているところが多くて、眺望ポイントは少なめです。曇ってはいますが、ここの景色が今日イチ良かったかも。
 

 
ここからはひたすら下り坂です。歩きやすい道で、ランナーさんっぽい人もチラホラ。
 

 
西塔エリアに行く道もありましたが、今回はスルー。各エリアの出入口には拝観券の販売所があるようです。参拝しないのに買わないといけないのかな~?と思いながら歩いてましたが、買わなくても普通に通れました。
 

 
どんどん坂を下って、人が多くなってきました。東塔エリアに戻ってきました(*^^)v 時刻は11時50分!ちょうどお昼時なので名物のお蕎麦を食べたいと思います。

比叡山延暦寺ご用達!鶴㐂そば(つるきそば)でランチ

住所
大津市坂本本町 4220(比叡山延暦寺内)
営業時間
  • 9:30~15:30
  • ※12月〜3月中旬は9:45から
  • 公式サイト
    http://tsurukisoba.co.jp/

     
    鶴㐂そばは、延暦寺東塔エリアの大駐車場内と一隅会館内の二ヵ所にあります。創業300年以上の歴史を誇るおそば屋さんで、この辺りでは有名らしいです。
     

     
    券売機で食券を買うシステム。『比叡山蕎麦』にしました^^温まるし、美味しいのですが・・ちょっとお出汁が濃いめかな~。比叡山で断食の修行を終えた修行僧方が、弱った胃をならすために蕎麦を食したんだとか。
     

     
    お蕎麦を食べた後は、そそくさと下山です。

    比叡山・本坂ルートの石段から下山


     
    行きとほぼ同じルートなのですが、最後の分岐点でケーブルの坂本駅方面ではなく日吉大社方面に向かいます。
     

     
    木々に囲まれた美しい石段を下りていくと・・
     

     
    日吉大社の大きな赤い鳥居の横に出てきます。
     

     
    比叡山延暦寺の石碑もあります。もうここからが境内ですよ!という感じ。日吉大社と反対方向に進み、ケーブル坂本駅を過ぎるとゴールの駐車場です。
     

     
    何だかんだで10kmも歩いてたんですね!どうりでお腹がすくハズだ(笑) 最後に本日の山行のおさらいです。

    比叡山延暦寺・大比叡 山行まとめ

    山名 大比叡(おおひえ)標高:848m
    所在地 滋賀県大津市坂本本町
    山行ルート 大津市観光駐車場~延暦寺・東塔~大比叡山頂~ガーデンミュージアム比叡入口~延暦寺東塔エリア・比叡茶寮~大津市観光駐車場
    活動距離 10.4km
    活動時間 3時間57分(休憩時間9分)合計時間:3時間48分
    難易度 ★★☆☆☆

     
    比叡山・延暦寺・大原登山口(日帰りハイク・本坂コース)で東塔エリアから大比叡山頂へ♪ そのあとは、四明岳(しめいがたけ)の手前まで行って東塔エリア経由で下山しました。
     

     
    観光エリアを通るので、トイレや売店もあってお食事もできます^^♪ 今回は滋賀県側から登っていますが、京都側からも登れます。今回は足早にサクッと回りましたが、一日かけてお寺や他のエリアを散策するのも良いですね^^
     

     
    近くにお風呂がないのが難点ですが、ドライブウェイ・ケーブル・ロープウェイと車でも電車でもアクセスしやすい場所にあります^^♪  日帰りでサクッと行けると、寒い冬でも安心なのでこれからの時期にもおススメなので是非行ってみてくださいね(^^♪
     
    今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(´艸`*)