こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回は、奥越の秘境【夜叉ヶ池(やしゃがいけ)】に行ってきました!!夜叉ヶ池は、福井県と岐阜県の境にある夜叉ヶ池山と三周ヶ岳との鞍部にある標高1,099 mの天空の池です^^♪
ブナの原生林に囲まれた池の周囲は約230m、最深は7.7mです。
昔から雨乞いの池、また伝説の池として知られている幽玄な池なんだよ!
絶滅危惧Ⅰ種に登録されているヤシャゲンゴロウの唯一の生息地でもあるよ!
岐阜県と福井県の両方からの登山道がありますが、今回は岐阜県側からよりも短時間で登れる福井県側からのルートで神秘の池を目指しての山歩きです♪
登山口から夜叉ヶ池までのピストンで、休憩も含めて約3時間でサクッと戻ってこれるので朝活にもぴったり(´艸`*)
今回は美しい自然に囲まれた伝説の地での、山あり滝あり池あり(時々、熊がでるとかでないとか)な癒しの【夜叉ヶ池】レポになります(*^^)v
岩谷川登山口駐車場はカツラの大木が目印
今回は福井県側の岩谷川登山口から登ります。広野ダムを過ぎると岩谷川に沿って登山口へと続く狭い林道が始まります。カモシカが突然飛び出してきたりするので、ゆっくり慎重に進みましょう(笑)
20分ほど走ると林道終点となり、大きなカツラの木が目印の駐車場に到着します。綺麗なトイレもあって、なぜかトイレの手洗い場に登山届を出すところがありました。男女別に提出?
巨大なカツラは、根回り14m・高さ32mもあって、なんと樹齢400年!
「越美山地緑の回廊」の一部にもなっている場所なので、看板が立っていました。
朝早かったので、駐車場は貸切でしたが10台くらいは止められそうなスペース。すぐ脇には川が流れていて、水の音が響き渡っていました。
駐車場の奥に夜叉龍神社の鳥居があって、鳥居をくぐると夜叉ヶ池への登山道が始まります^^
夜叉ヶ池 登山スタート♪
夜叉龍神社(やしゃりゅうじんじゃ)は夜叉ヶ池の主で、龍神の嫁となった夜叉姫を祀った神社なのだそうです。山行の安全を祈願しつつ鳥居をくぐって、6時15分に登山スタート♪
夜叉ヶ池には、古くから龍神伝説が伝えられています。
伝承によると今から1200年ほど前、美濃国神戸(現在の安八郡神戸町)に安八太夫という長者がいました。ある大干ばつの年、太夫は田で見かけた蛇に「雨を降らせてくれたらどんな望みも叶えよう」とつぶやきました。程なくして大雨が降り、村人は大喜びしましたが、翌日山伏姿の蛇の化身が現れ、「娘を嫁に迎えにきた」と言います。結局、三人姉妹の真ん中の娘が泣く泣く承知し、揖斐川を上っていったのでした。 それから後、干ばつになると村人たちは太夫の子孫の手紙をもって、紅、おしろいなどを土産に夜叉ヶ池に雨乞いに行くようになったということです。
まぁ要するに、雨乞いのための生贄として大事な娘っ子が龍神に嫁ぐ話やね
なだらかなのは束の間、スタートから3分後には速攻で急登がはじまります;
気温も涼しくて、山歩きには最適です。紅葉してきたら人が増えるので、今が一番登り時!(カトレア比)
足元が悪い箇所もあるので、要注意。濡れた岩の上は滑りやすいので、滑らないように、靴を濡らさないように慎重に進みます。
登山道から夜叉ヶ滝も見る事ができます!音も大きくて、肉眼だと結構な迫力があるんですが・・写真だと「遠目に滝が写ってるね」という程度にしかならず残念;
夜叉ヶ滝を過ぎると、木製の橋で谷を渡ります。
橋を渡るカトレア。渡った先に『池まで2000m』の標識発見!ご親切に、この先は夜叉ヶ池まで500mごとに標識で距離を教えてくれます。
再び橋の登場。谷は2回渡りますが、どちらにもちゃんと木の橋が架かっています。
この辺りまでは、ずっと水の流れる音が聞こえています。先に進むにつれだんだん水の音がしなくなり、道もどんどん険しくなっていきます。
木の根っこと、木の階段が織り交ざった階段。木の階段を支える支柱が外れていたりするので、階段はあまり信用できません(笑) 木の上は踏まない方が無難。
池まで1500mになりました。500m進むのに、15分かかっています。
明瞭な尾根道が続きますが、落ちたら終わるなという崖沿いもあるので慎重に。たしかこの辺りで、キュィーーと大きな高い声で何かの鳴く声が二回程聞こえました!
秋はシカさんの発情期らしく、オス鹿がメスを求めて鳴いているようです。姿は見えなかったのですが近くから聞こえていました。
残り1000m、今回は21分もかかってます。どんどん険しくなってきていますが、ブナの木に囲まれた幻想的な道はとても気持ちいいです。
どこの山でも登場する石積峠(命名:カトレア)。一番上に石を積んでから行こうとしましたが、うまく行かず・・一個落としてしまい、一個乗せたので結局プラマイゼロです。
風もあって涼しいですが、ずっと急登を歩いているので汗だくです。いつも山から下りたら、まず靴を脱いでビーサンに履き替えるのですが・・もうビーサンの季節も終わるなぁ・・しみじみ
夜叉ヶ池までもうすぐ!「池まで500m」
残り500m!いつものごとく、最後の登りが一番強烈です。短時間で登れるからといって、楽々と登れる訳ではないのです。
なんだか急にわしゃわしゃし始めました。ジャングルゾーンに突入したみたい。
段々と視界も開けてきました!今日は少し曇りです。
「池まで200m」と、距離表示も小刻みになってきました。道が左にカーブして、登りが緩やかになってきました。
まだまだ階段もありますが、確実に近づいてきています^^
残り100m
この辺から、完全にジャングル
最後は木道。朝露で濡れた熊笹が足元に当たってびっちゃびちゃ!
夜叉ヶ池(標高:1,099 m)
足元をびしゃびしゃにしながら、ようやく夜叉ヶ池に到着(´艸`*) 8時05分についたので、登山口から1時間50分でした!
夜叉姫祀碑や、奥宮夜叉龍神社(おくのみややしゃりゅうじんじゃ)の祠もあります。
夜叉ヶ池はヤシャゲンゴロウの生息区域なので池の周りにはロープが張られていて、立入禁止になっています。
ヤシャゲンゴロウは夜叉ヶ池だけに生息する固有種で、環境庁より「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき「国内希少動植物種」に指定されているそうです。まさに聖域ですね!
池は波一つなく穏やかで、水が澄んでいます。ゲンゴロウは見つけられなかったけど、イモリはいました。
池を眺めながら、お約束のモグモグタイム♪ 今日はダイソーのレモンケーキです。歩みを止めると肌寒さを感じるようになって、またまた小さい秋を見つけました。あんなに暑かった白山がすでに前世です。
下山は来た道をピストンしますが、その前に・・池の周囲に設置された木道を通って、岐阜県側からのルートになっている県稜線の尾根に向かいます。
木の階段を登り切ると、夜叉ヶ池山と三周ヶ岳をつなぐ稜線があります。
開放的で素敵な眺望(´艸`*)この稜線を南に向かえば夜叉ヶ池山を経て三国岳(1209m)へ、北へ向かえば三周ヶ岳に行くことが出来ます。
夜叉ヶ池山に行くと見せかけて、途中まで登って・・くるりと振り返るとそこには!
ハート型?ハマグリ型?夜叉ヶ池の全貌
じゃーん!夜叉ヶ池の全貌です。近すぎて全体像が見えにくいときは、上から目線だと俯瞰できます。鳥の目・虫の目・魚の目。色んな視点を持つことが大事。
夜叉ヶ池はハート型をしていると聞いていたのでハートに見えるような気がしてましたが、上から見ると完全にハマグリ型(笑)周囲230m、水深7.7m、水位は年間差約1mでほぼ一定なのだそうです。
そして、なんと!夜叉ヶ池の位置は、昔より美濃国(岐阜県)と越前国(福井県)のどちらが所有するかで争っているそうです。
1875年に両県の立会いのもと検分が行われ、夜叉ヶ池の住所は坂内村大字川上字池之又986番地とされ、岐阜県に属することとなり1880年には公式の地図もそうなりました。
しかーし!1909年に日本陸軍の地図作成部署がこの地域を測量した結果を1913年に公式の地図に記載したさいは、両県の県境は分水嶺の稜線を引いたので夜叉ヶ池は福井県側に属すこととなったんだよ!
現在の国土地理院の地図では福井県南条郡南越前町になってるけど岐阜県側は1875年の検分結果を主張し、福井県側は1909年の測量結果を主張しているよ
仁義なき富士山戦争のように、夜叉ヶ池でも紛争が勃発していたんですね・・・・
県境で平和を願うカトレアさん。
さて、夜叉ヶ池の全貌を目に焼き付けたところで下山します。
夜叉ヶ池ピストン下山
山登りなんですが「〇〇山に登りました」ではなく「夜叉ヶ池に行きました」という山感のないよくわからない表現になるのは致し方ないですが、たしかに山に登りました。
今回はピストンなので登ってきた道で、下山します。登りで見逃したポイントがあるので、下りでは寄りたい!
そういえば、登山道の入り口に杖(というか、いい感じの木の棒)が置いてあったのでお借りしました。蜘蛛よけスティックにもなるし、クマが出たときは武器になるし(なりません)、やっぱり三点で身体を支えられるというのはラクチンですね。
登りと違ってサクサク下っていきます。沢を渡った辺りで、マップを確認。
この辺りに登りで見逃したトチの木があるはず・・
森の巨人たち100選・岩谷のトチノキ
地図を見ながらウロウロしていたら、看板発見(‘◇’)ゞ
とっても大きなトチの木です!この大木は森の巨人たち100選に選ばれた、シンボリックな木なのです。
森の巨人たち百選は、林野庁が2000年に選定した国有林を代表する樹木の百選です。
主に直径が1メートル以上の巨木や、地域のシンボルとして親しまれている古木などが選考の対象となっています。
大きすぎて写りきらないのですが、幹周10m、樹高35mというバカでかいサイズ!まさに森の巨人です(笑) 推定樹齢も300年以上で、登山口のカツラと並び古くからこの地に根付いているのです。
木の周りにはトチの実もゴロゴロ落ちています。イガイガのない栗みたいな感じ?トチの木を見つけられたので、これで心残りもなく登山口まで帰れます^^
再び橋を2回渡って、夜叉ヶ滝をチラ見しながら歩き続けます。
お帰りアナタ、ご飯にする?それともお風呂?
そうだね、今日はまだ9時50分だから先にお風呂にしようかな
という訳で(どんなんやw)1時間程で下山できました。トータルで3時間弱と、寄り道や休憩しながらでも短時間で楽しむことができます♪ まだご飯にはちょっと早いので、今からお風呂に向かいます♪
越のゆ敦賀店
- 所在地
- 福井県敦賀市木崎13号松の角10
- 交通アクセス
- 敦賀駅から2,706m
- 営業時間
- 7:00~翌1:00
- 【入浴料】
-
- 中学生以上……650円
- 小学生………..260円
- 乳幼児………..100円
涼しくなったといえども、山歩きをすると汗だくになります;今回汗を流しに向かったのは、越のゆ敦賀店です。
最近は、どこの入浴施設でも検温がマストになってますね。なんか見たことあるレイアウトだな~と思ったら、以前に【野坂岳】に登った時に来たことのあるお風呂でした!
露天風呂が大好きで、どこに行ってももひたすら露天風呂につかっています。超しのゆの露天風呂には、超微細な無数の泡によりお湯が真っ白なシルク風呂でした!貸切状態で足を伸ばせて気持ちよかった~! さて、お風呂の後は・・前回のリベンジ!?
日本海さかな街で海鮮ランチ♪
- 所在地
- 福井県敦賀市若葉町1-1531
- 交通アクセス
- 北陸自動車道・敦賀ICから車で10分
- 営業期間
- 10:00~18:00 ※店舗により午前8時半頃より順次開店
前回は来た時は、まさかの休館日(笑) にっくきコロナは、色んな所で予定を狂わせます。今回はばっちり開いていて、人も多くて混みあってました!
ちょうどお昼時だったこともあって、どこのお店も賑わっていました!どうにか待たずに座れそうなお店を見つけて、無事着席♪
海鮮丼のお店でしたが、色んなどんぶりがありすぎて迷う~(´艸`*) 迷ったときは、アスタキサンチン!若狭路ご膳の特別賞を受賞したスペシャルサーモン丼にしました(´艸`*)
大好きな鮭!私の中ではベストオブ魚です。サーモン・炙りサーモン・イクラ・フレークと、鮭が奏でる四重奏♪ 口の中で鮭が大渋滞です!
無事にリベンジを果たし、満腹になったところで帰路につきました。渋滞する前にさっさと帰るべ!なんてことができるのも朝活ならではの利点ですね♪
今回も大自然にまみれて、たのしい山行となりました♪ そろそろ低山ハイクにもいい気候なので、暑さでお預けにしていた、行きたい山リストの見直しもしようと思います^^ 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(´艸`*)