山名 恵那山(えなさん)標高:2,191m
所在地 〒508-0001 岐阜県中津川市中津川
山行ルート 広河原登山口駐車場〜恵那山広河原登山口〜恵那山(標高:2,191m)〜恵那山頂避難小屋〜恵那山最高点〜恵那山頂避難小屋〜恵那山〜恵那山広河原登山口〜広河原登山口駐車場
活動距離 約11.6km
活動時間 6時間53分
難易度 ★★★☆☆

 
こんにちは、カトレアです(^^♪ なかなか予定とお天気の折り合いがつかず、山に行けずにいました;やっとチャンス到来!という訳で、今回はなんと日本100名山の11座目に登頂してきました(*˘︶˘*).。.:*♡
 
選ばれし今回の山は、長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがる、木曽山脈(中央アルプス)の最南端に位置する恵那山(えなさん)標高:2,191mです^^
 
今年初の2000mオーバーの恵那山は、美濃の最高峰です♪登山口の時点で、思ったよりもずっと涼しくて逆にびっくり!山行的には久々にガツンと来たハードな道のりだったのですが、涼しさに救われました!
 
眺望も特になく、笹漕ぎが大変だったという印象しかないのですが(笑)怠けた体に喝を入れる良きトレーニングになりました!!
 
そんな今回は、長野県側の恵那山広河原登山口をピストンする恵那山山行です♪♪
 


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広河原登山口駐車場からスタート♪


 
今日も早起きして、登山口のすぐ手前に無料駐車場にやってきました!まだ8時前ですが、一番近い場所はすでに満車寸前!!どうにか駐車できましたが、みんな朝早いのね;
 

 
綺麗で清潔な水洗トイレもあります。登山口にあるトイレって、ありがたいですよね!!恵那山は山頂付近にもトイレがありますが、登山口のトイレの方が遥かに綺麗なのでここで済ませておきましょう!
 

 
準備を済ませて、7時41分山行開始です!!今回は7時間くらいかかる長丁場ですが、頑張るぞ!フェンスの向こうはしばらく林道が続きますが、車両は通行できません。登山届けもフェンスの横に置いてあるので、忘れず提出してから出発しましょう^^
 

 
すぐ横に水の綺麗な川が流れているので、せせらぎを聞きながら緩やかに林道を登っていきます。スタート時の標高は1,140mですが、立ち止まっていると寒いくらいに涼しくてびっくりしました!もう少し暑いと思ってたので、これは快適に登っていけそうです♪
 

 
最初は結構な距離の林道が続きますが、足慣らしにはぴったりです。今にも崩壊しそうなトンネルをくぐりますが、このトンネルは現在補修工事中なのだそうです。
 

 
トンネルを過ぎるとすぐに登山口がありますが、そのまま林道は続いていくので見落とさないように要注意!

恵那山広河原登山口


 
登山ポストを内蔵した、交通安全碑も兼ねたマルチな道標がありますが、その左手に川に降る道があります。8時13分、いよいよここから山に入っていきます。川の増水で渡し板が流され通行不能になったと書かれていましたが、すでに渡し板は復活していて通行可能になっていました。
 

 
ずっとここまで川沿いの道を歩いてきましたが、ここで川を渡って山に入っていきます。渡し板の上で佇むおばさん。後ろ姿にすら老化を感じ、写真で見ると悲しくなります。でも澄み散らかした美しき川の水が、傷ついた心を洗い流してくれるかのようです!
 

 
対岸に渡るといよいよ本格登山道です!前にも後ろにもハイカーさんがいて、車の多さからも人気の高い山だという事が伺えます!さすが100名山やね!
 

 
100名山の中でも初心者向きだとか、眺望もないのに何で100名山なんだ?とか賛否両論ある山の様ですが、眺望がないという事はきっと樹林帯が続く涼しい山に違いない!と前向きに判断してやってきました( ・∇・)その思惑通り、ずっと木陰が続くので、とっても涼しくてやっと秋の訪れを感じる事ができました^^
 

 
道もわかりやすく、道標もあって距離も書かれていますが、この距離表示についてはちょっと疑問が残ります。表示通りだと山頂まで3.1kmしかない事になるのですが、ほんまか?まじか?と見るたびに思ってました(笑)
 

 
ここから長い長い登りが始まります。そんなに傾斜がきつい訳ではないですが、ひたすら登り続けます。さっきの道標から20分歩き続けて、ようやく2つ目の道標。
 

 
さっきから0.3kmしか進んでない事になっています!そんな訳なくね?どんな距離測定法?という感じで、ひたすら登ってもちっとも距離は進んでいかないのでした( ・∇・)
 

 
全体的に笹が多いのですが、この辺は枯れた笹ゾーン。ワシャワシャと踏みつけて乗り越えていきます。とにかく登り続けて1億年・・9時半くらいになって、ようやくフラットな場所に出てきました。つまり軽く1時間はひたすら登ってました。休憩できるような場所も全然ないし:
 

 
ここまで来てやっと4/10ですが、まだ半分も行ってなかったんだと少し落胆。ここからはようやく景色も開けて、恵那山随一の眺望ゾーンに突入!
 

 
空が見えて日差しを浴びると、やっぱり少し暑さを感じます。暑いかどうかって、標高より日当たりなんですよね。さて、この眺望ゾーンからは御嶽山乗鞍、北アルプスが望めるそうなんですが・・・私にはどれがどれだか、よくわかりませんでした( ・∇・)
 

 
景色が開けたからと行って、山頂が近い訳ではありません。まだまだ登るで!!そしてここからが恵那山最大の難所なんです(カトレア比)
 

 
ワサワサの笹ゾーン!さっきまでも笹ゾーンはあったのですが、歩きやすく踏み倒されていたり枯れていたり。でもここからは背丈以上に伸びた笹が容赦なく茂っているのです!!もはや視界全てが笹まみれ。かき分けないと足元が見えない程に笹です。まさに笹漕ぎ!!
 

 
笹を漕ぎ分けて(?)どうにか視界を確保。足や手はガードしていますが、無防備な顔面に擦れる笹が痒い!!笹やだー!
 

 
結構、長く続くゾーン笹。ようやく緑一色だった視界に曇った空が入ってきました!
 

 
ここからは再び樹林帯。木陰になるので、一気に涼しくなります^^そよ風と木陰が笹でささくれた心と体を優しく癒してくれます。
 

 
笹で足元が見えない箇所を除けば、危険を感じるような場所はないのですが、ゾーン笹を抜けるとロープ場があります。
 

 
ロープ場を乗り越えると、木の根トラップゾーン。つまづきやすいので、足元に要注意!ここまで来ると標高も随分UP!登っていると流石に暑いですが、立ち止まっていると汗冷えするほど冷んやり。
 

 
緑から茶色の世界に変わったと思ったら、また緑!再び笹!
 

 
またゾーン笹なのか?とうんざりしちゃいますが、このゾーン緑を乗り越えれば山頂は間近です!
 

 
最後の笹を漕ぎ分けて、またフラットゾーンに出たと思ったら、もうそこが山頂なのです!!

恵那山(標高:2,191m)


 
11時17分、ようやく恵那山の山頂に到着!!!!4時間近く登り続けた事になります!長かった!途中でちょこちょこ休憩はしましたが、あまり休めるような箇所がなく木の根や岩に腰掛けるといった感じ。ここではやっと休憩ベンチが置かれていました。(でも先約で満席)
 

 
山頂標識は現代版と古代版の二種類あります。そして一等三角点!!!一等三角点は全国に約1000点あるそうで、二等三角点になると約5000点、比べると1/5しかないので貴重な感じがしますね。
 

 
恵那山は、古くは胞衣山(胞山)と呼ばれ、また角度により船を伏せたように見える事から舟覆伏山 (ふなふせやま) などとも呼ばれたそうです。松平君山の吉蘇志略で「天照大神がここで降誕され、その胞衣(えな)がこの山に埋められた」と書かれていて、これが山名の由来とされているんだとか。
 

 
噂通り眺望は全くないですが、展望台があります!登ろうとしたら「登っても何も見えないよ」と教えてもらいましたが、とりあえず登ってみます。
 

 
空と木しか見えませんでした(笑)みごとな不展望、なんで建てのか謎ですね。ここが一応山頂なので、これで100名山は11座目の踏覇になります٩(ˊᗜˋ*)و✧
 

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でもここで終了という訳ではなく、この先に避難小屋があります。そして地図には、なぜかピークらしきものがもう一つ。とりあえず先に全部行っちゃってから休憩する事にしました。
 

 
山頂付近には恵那神社奥宮本社がありましたが、剣山石鎚山に行った後なのでちょっと貧相に感じます。御朱印もらえたらいいのにな。他にも7つの社があるそうで、避難小屋に向かっていると次々に小さな祠がありました。
 

 
10分くらい歩いていると、木の隙間から建物が見えてきました^^ここには避難小屋だけでなく、トイレもあります。

恵那山頂避難小屋


 
11時31分、恵那山山頂避難小屋に到着。小屋の前は広場になっていて、ベンチもあるので休憩している人が多かったです。
 

 
休憩したいのですが、この先にもピークマークがあるので先にそっちに向かいます。
 

 
こっちにも社がありました。次のピークが最高点になるようですが、ただ標識があるだけなので地図を見ながら探します。
 

 
こっちだよ!みたいな矢印とかは何もないです。ほんのり二股になった右手にあるんですが、前だけみて直進していると見逃してしまいます。地図を見て、あれ?過ぎてる・・と少し戻ったのは私です。

恵那山最高点


 
11時36分、恵那山最高点到着^^最高点と言われなければわからないような場所に、ポツンと標識があります。
 

 
もちろん眺望もないので「ああ、ここなんだ」と写真だけ撮っていそいそとさっきの道を戻ります。まあでも一応行っておかないと、という感じ。

恵那山頂避難小屋でブレイクタイム♪


 
11時40分、カムバック避難小屋。お待ちかねの休憩タイムです!ちょうどベンチが空いたので、ようやくまともな場所に座る事ができました!
 

 
もうお昼時ですが、しっかりランチではなくて今日は沢山細かいお菓子を持ってきたので、ちょこちょこお腹が空く前に食べるという方式でした。ここでは焼きリンゴブッセを。その他、山で食べたものは・・魚肉ソーセージヤングドーナツ、クラッカー、豆大福です。お腹が一杯になり過ぎる事も、空き過ぎる事もなくちょうどよかったです。
 

 
休憩していたら、寒くなってくるくらい涼しいです!!秋だなーって思ってしまいますが、下界はまだ灼熱なので体が勘違いしそう(笑)適度に休憩して、今度は全く同じ道のりを下山します。

恵那山リターンズ・同じ道のりをピストン下山


 
11時58分、恵那山山頂アゲイン。もう展望台には騙されないぞ!先に宣言しますが、全く同じ道を戻るだけなので画像は激減します。
 

 
登りと違って下りは心拍数が穏やかなので、涼しさの恩恵をたっぷり受ける事ができます。ゾーン笹も一度経験すると、覚悟ができるのでスイスイ漕いでいけます。人間は慣れる生き物。
 

 
ゾーン岩。ゴロゴロして歩きにくいです。わかりやすい登山道ですが、歩きやすい登山道ではありません。フラットな箇所も少ないし下りでも時間がかかります。
 

 
ゾーン枯れ笹。できれば違う道で周回したい派ですが、ピストンだとそろそろあのゾーンだな、とかアレが見えたら近いなとか解るのがいいですね。
 

 
絶対嘘の道標。最後にトータル距離みたら11kmを超えていましたよ!もうお前のことは信じないぜ!
 

 
だんだんと気温が上がり、水の流れる音が聞こえてきて、下界に近づいていることが五感でも感じ取れます。久々に長かったなー!10km超えはいつぶりだろう?
 

 
ついに川に到着!ここまで来たらあとは林道なので楽勝!
 

 
川を渡って対岸の梯子を登れば、もののけ界から人間界にワープ!

恵那山広河原登山口


 
14時11分、広河原登山口まで戻ってきました!長かったなー!久々に疲れた!!といってもまだ終わりではなく、ここからも結構な距離の林道が続きます。
 

 
山道が終わったというだけで安堵感。下の舗装路なんて屁でもないや(ゾーン笹比)。予定ではもう少し早く下山しているはずだったのですが、思ったより時間がかかりました。
 

 
けれども思ったより全然涼しいという嬉しい誤算もあって、山登りの練習とかメンタル修行と思えば素晴らしい道のりでした( ・∇・)
 

 
水の音や車の音など、下界ならではの音が耳に入ってきます。数時間前にみた懐かしき光景!!美しき水洗トイレ(山頂比)!!

広河原登山口駐車場


 
14時37分、ようやくゴールです!!長い旅路でしたがこれにて無事に山行終了!!おつかれ山でした!!
 

 
クタクタやで!恵那山は、おすすめできる山かと言われたら「いや、でも涼しかったよ」と答えるしかないですが(笑)11座目を踏覇できたので、私的にはすごく満足♪
 

 
山バッチはこの周辺では売ってなさそうだったので、事前情報を元に前日に中津川市駅前観光案内所 にぎわい特産館で手に入れておきました。レジで「恵那山バッチください」というと引き出しから出してくれます(笑)
 
残暑厳しき折ですが、ガッツリ山行の心地よい疲労感に包まれることができました^^9月は連休も沢山あるので、またどこか行きたいな!行けたかどうかは、次回記事のお楽しみ( ・∇・)今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!