山名 | 白滝山(しらたきやま)標高:1,022m |
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所在地 | 〒520-0476 滋賀県大津市葛川中村町 |
山行ルート | 葛川市民センター駐車場〜坊村〜明王谷林道ゲート〜伊藤新道出合〜わさび滝〜白滝山(標高:1022m)〜オトワ池〜牛コバ〜伊藤新道出合〜明王谷林道ゲート〜坊村〜葛川市民センター駐車場 |
活動距離 | 10.4km |
活動時間 | 5時間05分 |
難易度 | ★★★★☆ |
こんにちは、カトレアです!最近はすっかり山づいております!またまた登ってきましたよー!!今回は滋賀県にある【白滝山(しらたきやま)】です!比良山系の山なのですが、滝がたくさんあって沢登りの有名スポット!
山に入るまでの林道が長くて、あっという間に終わっちゃうんじゃないの?なんて呑気な事を言いながら向かいましたが、舐めててゴメンナサイ;めちゃくちゃ大変で今シーズン一番の厄介な山行でした!
渡渉が多すぎて靴もびちゃびちゃ!山頂到着寸前にガスってきて真っ白(笑)とにかく大変な道のりで、疲れ果てました;やっぱり有名な山の王道ルートが一番やな!そんな今回は、慢心に喝を入れるような戒めになりました!個人的に修験道な白滝山山行レポです!!
葛川市民センター駐車場からスタート♪
- 住所
- 滋賀県大津市葛川坊村町237-37
- 備考
- 30台/無料/24時間
今回も朝早くからやってきたのは、滋賀県の秘境といっても過言ではない葛川坊村です!
くつかわとかくずがわって読みがちだけどかつらがわだよ!
この場所は以前、滋賀県最高峰の武奈ヶ岳に登る際にもお世話になった駐車場です。
標高はすでに300m程あります。時刻は7時10分、準備を済ませて早速スタート!!この日はどんよりとした薄暗い雲が空一面を覆っていて、涼しいを通りこして寒いくらいでした!
駐車場には何もないものの、橋を渡って登山口に向かう途中に公衆トイレも自販機もあるので安心してください。
超高級料亭比良山荘を右手に見ながら、突き当たりの地主神社に向かって進んでいきます。この辺りには、武奈ヶ岳以外にも打見山や御殿山など、いくつかの山の登山口があります。
地主神社を左手に進んでいくと、今回の白滝山に向かう登山道があります。道標的には「牛コバ」と書かれてますが、そっち方面に進めばOKです!ちなみに御殿山経由武奈ケ岳ルートも、ここの登山口からになります。
坊村登山道から山行開始!!
いくつかの道標があって、登山ポストもある登山口。この先はまだ車も通れる舗装路ですが、緩やかな坂を登って山の中に入っていきます。時刻は7時23分、いよいよ山行開始!!
しばらく進むと車両侵入禁止のチェーンと共に舗装路が砂利道に変わっていきます。いつもはYAMAPを使ってるのですが、今年からプレミアム会員を辞めたので、無料会員だと地図のダウンロード数が足りず、この日はヤマレコを初めて使ってみます。(どうでもいい情報)
だんだんと山深くなっていきますが、道は林道のまま。このまま結構登っちゃって、山に入ったらすぐ山頂つくんじゃね?なんて舐めていた事を、のちに後悔しかしなくなるなんて・・・この時はまだ知る由もありませんでした。
明王院の護摩堂を通りすぎ、湧水で足元ぐちゃぐちゃな道を過ぎると「三ノ瀧」への分岐。この先もたくさん滝があるみたいなので、ここは一つ華麗にスルー。
30分くらいずっと林道が続きます。平和やな〜!下りは余裕で走って帰れるな〜と思えた懐かしき林道。ここからいよいよ苦悶の行が始まります!
伊藤新道出合からトレイルイン♪
今思えば、ここで牛コバを下山道に選び、往路はここから山の中に入ってしまったのが痛恨のミスに思えて仕方ありません。滝とか池とかそこら中にあるから、安全を第一に考えるのがマストでしょう。
道なき道のはじまりです!すでに水流の轟音が鳴り響き、空気もひんやりとしています。木や岩にマーキングがたくさんありますが、道なき道を進む時の命の灯火になってくれました!ありがとう!手が離せない箇所も多々あったので、マーキングには助けられました!
最初のうちは、フカフカの杉林の中を登っていきます。結構な傾斜がありますが、この辺は全然平和。苔の生えた岩場が幻想的な雰囲気を醸し出す緑豊かなトレイル。
空気の冷たさ、気温の低さを登りで上がった心拍数が相殺して暑くなってきます。それでも止まって休憩すると、すぐに体が冷えるので体力を暑さで奪われる事はなかったです。
一応時々道標もありますが、何よりもマーキングが役にたちました!マーキングを探しつつ、地図で軌道を確認して進むというのがベスト!
沢登りが有名らしいですが、結構な水流です!ほんとにこんな所で遊ぶの??私は恐ろしくて手を出せていません。渡渉ゾーンがテンコ盛りですが、なるべく靴を濡らさないように、足を滑らせないように慎重を期して進みます。
わさび滝
滝はたくさんあったのですが、写真にすると迫力がなくなってソーメン流しみたいになるのは何故?わさび大滝とわさび天井滝の二種類わさび滝があるようですが、多分こっちはわさび天井滝
滝を目的にするのであれば最高なのでしょうけれど、山頂を目指すには恐ろしさすら感じます(笑)なんせ渡渉が多くて、せっかく渡ったのに、また渡って戻るみたいな事を繰り返して進んでいきます。
最初のうちは岩をぴょんぴょんと沢を渡ってたのですが、もうどうにも足を濡らさずには進めない難所があって結局べちゃべちゃのぐっちゃぐちゃ( ・∇・)
やっと水辺を離れて、山頂に向かって斜面を登れるようになったら今度は・・ガス発生で辺り一面がまっしろけ!
小雨も降り始めて、気温も低下。レインは持っていましたが、結局着る程には降らず寒さより暑くて蒸れる方が嫌だったのでそのまま突き進みます。
白滝山(標高:1,022m)
視界不良のまま進んでいくと、足元に山頂看板発見(笑)見上げると、木にも山頂看板!そうか、ここが山頂か!時刻は9時35分、思ったよりもずっと時間がかかっています。
眺望も何もなく;まああっても真っ白で見えなかったでしょうけれど、しかも地面が濡れているので立ったままで補給食をモグモグ( ・∇・)
止まっていると汗冷えしてくるので、じゃがポックルを食べたらそうそうに出発。復路はオトワ池方面から牛コバを目指します。
視界は悪いですが、足元が見えない程ではないのでゆっくり進む分には問題ありません。ここまでの往路もそこそこ大変だったんですが、復路はさらに困難を極めます(予行)
オトワ池
地図的にオトワ池はすぐ間近なのですが、どこだろ?とキョロキョロしていると、すぐそばにありました!周りが白すぎて、わかりにくい;
分岐点にもなっていて、道標もありました。ここからは夫婦滝を経て牛コバの方向に進みます。
高度が下がっていくと同時に、だんだん霧も晴れてきて視界がクリアになってきました!
あとから写真で気がついたのですが。ここが白髭渕という分岐点。
この辺りからぐぐっとハードモード!!メンタルもやられてきて、身体も疲れて泣きそうになってました(笑)
しかも2回くらい滑って、すってんころりん。お尻も痛いし、ロープゾーンやよじ登りゾーンも多くて腕までお疲れ;
足もぐっちゃぐちゃだし、両手両足どころか全身を使うので写真も撮ってる場合じゃなくなりました;
という訳で、至って平和な箇所の写真しかないのです(笑)もうとにかく疲れたよー!!今期一番の疲労度でした!
こんなに水浸しなのに、ヒルに出くわさなかった事だけが幸いです。常に足元は気にしていましたが、比良山系ってあなどれないですよね!
あちこち指してる分岐点。牛コバってなんだ?そもそもコバってなんや?道が落ち着いてくると、そういう事を考える余裕もでてきました!
牛コバ(うしこば)
魔界を抜けて、広くて安全な道に出たと思ったら【牛コバ】でした。時刻はもう11時42分!めっちゃ時間かかってます!牛がついてるくらいだから牛でも通れるような平和な場所だと信じてやってきましたが、やっぱり平和でした!
ようやく待ちに待った、恋焦がれた林道にでてきました!コバってなんぞや?と山の事典で調べてみたら・・
コバ【小場】とは、むかし峠越えをした人達が休憩をした場。杣人達(きこり)の木材置場(木場)、休憩場・水飲み場って書いてました。
牛ってつくくらいだから、牛さんも休憩してたのかな?
なにはともあれ、死の谷を乗り越えて魔界から下界に降りてきたようです!
まっすぐ降りていくと、往路で曲がってしまった伊藤新道への入口。天上界に続くと思っていましたが、まさか魔界に通じる道だとは!!
もうこの先は安心・安全。もうヘトヘトでお腹もぺこぺこですが、早く戻りたい一心でノロノロと走ってラストスパート!
砂利道が舗装路に変わって、登山口が見えてきました!!生還!!
地主神社まで戻ってきたー!!これまでないくらいに下界に戻ったのがこんなに嬉しい(*˘︶˘*).。.:*♡
もう後は駐車場に戻るだけなのですが、周辺で唯一開いていたお蕎麦屋さんに寄り道!もうお腹ぺこぺこやねん!
茶房で山菜ランチ♪
- 住所
- 滋賀県大津市葛川坊村町105-1
- 営業時間
- 10:30~17:00
- 定休日
- 火曜日
今日がもし火曜日だったらと思うと、ゾッとしますね(笑)よもぎざる蕎麦と山菜ごはんのセットをオーダー!
あっさりとシンプルな料理がこんな時は一番ですね!こうして無事に帰ってこれて本当によかったです!
本日の山行はこれにて終了!ヤマレコだと、山行終了するとこんな感じの画面がでるんですね!
まだちょっと使い勝手がよくわかりませんが、ヤマップとヤマレコを上手に使い分けながら無料会員のまま使い分けたいと思います!
それにしても、今日は大変でした;
かなり上級者ルートなので、行かれる方は気をつけて!
なにはともあれ、今回も最後まで見てくれてありがとう!