山名 | 西赤石山(にしあかいしやま)標高:1,625.7 m |
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所在地 | 愛媛県新居浜市 |
山行ルート | マイントピア別子東平駐車場~東平登山口~柳谷経由~銅山峰ヒュッテ~銅山越~東山~西赤石山~東平登山口~マイントピア別子東平駐車場 |
活動距離 | 11.2km |
活動時間 | 4時間58分(休憩時間1時間2分)合計時間:6時間00分 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回は秋のプチ遠征♪ 祝日を利用して、四国屈指の人気峰!愛媛県の【西赤石山(にしあかいしやま)標高:1,625.7 m】を制覇しました(*^^)v
西赤石山は、四国山地西部の石鎚山地に属する山で、山名は赤茶けた変色を示す橄欖岩質が由来の東赤石山の西側に位置することによると言われています。
今回は山行だけでなく、東洋のマチュピチュと呼ばれる日本三大銅山のひとつであった別子銅山の産業遺跡群を巡りもしてきました(´艸`*) という訳で天空の産業遺跡巡りと、西赤石山登頂編の二部作に分けてお届けいたします。
今回は後編として遺跡巡りを終えた後の、東平登山口(とうなるとざんぐち)からの西赤石山への山行の様子をお届けいたします(^^♪
【西赤石山】東平登山口(標高:747m)から登頂開始♪
前編がまだの方は、是非コチラもご覧ください
↓ ↓ ↓
遺跡散策をしながら東平登山口までやってきました。ここまでは遊歩道という感じでしたが、ここからは登山道です!第三通洞の脇から山に入っていきます。登山口からのスタート時刻は8時44分でした。
とても歩きやすく道幅も広いです。ロープが張られたり、石垣で補強された九十九折りの道を颯爽と進んでいきます。
小さな木の橋を渡ります。橋の下は堀状になっていますが、この先あちこちに橋が架かっていました。
20分程歩き続けると、道案内の標識があります。どちらも銅山峰に辿り着くのですが、馬の背経由と柳谷経由の分岐点になっていました。どっちで行くか決めていなかったので、同行者さんとジャンケンして決定(笑)
【西赤石山】柳谷経由で銅山峰へ
私が勝ったのか、負けたのかすら覚えていないのですが(笑) 柳谷経由で行く事になりました。凶と出るか、吉と出るか?
かつては銅山として栄えていた場所で、関わる人々が住んでいたこともあり道がとても歩きやすいです!平らになっている場所は社宅跡だったりして、今は跡形もないのが残念な気がします。
柳谷を渡るための橋、下に滝が流れているのが足元の隙間からも見えます。
そしてまた橋。こんな風にたくさんの橋があって、この後も連続で橋を渡ります。
足に優しい落ち葉のフカフカ道。日本全国の山道が、階段ではなく全部フカフカになればいいのに(笑)
滝を見ながら、再び橋を渡ると・・その先にも橋。
綺麗に積みあがった石垣に生えた苔が幻想的(^^♪ 足元の苔石は落ち葉が覆っていますが、剥き出しの所は滑りやすいので要注意です。
またまた道案内の標識。分岐点には標識があるので、わかりやすいですが・・あとどの位とか今何合目とかは、一切わからないです。そういうのもあると嬉しいな(要望)
先ほど通過した石垣の上が【上部鉄道跡】になっていますが、上部鉄道側は「通行禁止」となっています。こんな山奥に鉄道を引くなんて、すごいですよね!
さらに進むと水場があって、その横には第一通洞北口があります。この前を上部鉄道が走っていたそうです!北口の内部は崩壊していて、この通洞はもう通れなくなっています。
この辺りは鉄道が通っていただけあって、平らでとても開けています。第一通洞北口から少し先に建物が見えました!
【西赤石山】銅山峰ヒュッテ(角石原)標高:1150m
登山口からちょうど一時間程で、銅山峰ヒュッテに到着しました。まだまだ先は長いので、一旦休憩します。
銅山峰ヒュッテは、電話で予約すれば利用できるそうです。外にあった木のテーブルとベンチでモグモグタイム!今日のおやつはコメダの豆とシリアルバー・プロテインバーです。
ヒュッテの西側には、水場やトイレもありました。モグモグタイムの後は、分岐点を銅山峰・峰地蔵の方に進んでいきます。
少し傾斜のきつい坂を上っていきます。ガスってきて、だんだん周りが白くなって幻想的!
今日は曇りですが、前日に一日中雨が降っていたので足元は湿った場所がほとんど!登って動いていると暑いのですが、止まると寒いし風が冷たいし・・「暑いけど、寒い」という表現がぴったり(笑)
坂を登り切ると、綺麗に積みあがった石垣に囲まれた【峰地蔵】が鎮座していました^^
【西赤石山】銅山越(標高:1294m)
峰地蔵さんのあるこちらが、西赤石山の南西側の鞍部にあたる銅山越です。この先、銅山峰へも行けるようですが、地図に載っていない道になります;後で調べたら、全然危険度のない道のようですが地図にないので今回はスルーしました。
西赤石山への標識がやっと登場(^^♪ 峰地蔵さんの横の脇道から、西赤石山へ向かいます♪
歩いていると、さっきまでの霧が晴れて視界がスッキリ爽やかになってきました(*^^)v
これも日頃の行いですね( ̄ー+ ̄)ドヤ☆ 晴れ間が広がり、綺麗な青空!
やっぱり景色が綺麗だと、テンションが上がりますね(^^♪ さっきまでの疲れが吹っ飛んで、また頑張ろうという気になります(一瞬だけw)
しばらく道なりにすすむと【天満山】という小ピークの標識がありました。
まだまだズンズン進みます。標高が高くなったせいなのか、風がさっきまでと違ってツンと冷たいです!
見てください!この絶景!絵画みたいな景色が目の前に広がります(^^♪
綺麗すぎて、ついつい写真を撮り過ぎてしまいます^^
寒くなってきたのと、この先の岩場に備えて手袋装着!
おソロしようぜ(*^^)v
だんだんと高くなる標高。この辺りは、ツガザクラの保護区になっていますが・・当然今の時期は、一切咲いていません(笑)
枯れ木のトンネルをくぐると、また小ピークに到着です。
【西赤石山】東山(標高:1392m)
標識があるだけで、ただの通り道という感じなのが勿体ないのですが・・ここでも1392mあって、関西最高峰をとっくに超える標高です(笑)
今の時期はアレなんですが、西赤石山は温暖地域にあって標高が比較的低いにもかかわらず、ツガザクラやアカモノなど高山植物の宝庫となっています。
これらの高山植物はこの地域が日本における南限となっているそうです!
銅山峰ヒュッテから約1時間。随分登ってきたような感じがしますが、地図を見ると、まだまだ全然山頂にはほど遠いです。
ここまで平和な道しか歩いていませんが、ここからどんどん本格的な登山道に変身するのです!枯れ木のウェルカムゲート(?)をくぐると、その先は超急登フェアの始まりです!
いきなり立ちはだかる岩場を、よじ登ります。やっぱりね、高い山ほど一筋縄ではいかぬものです。ずっと平和道な訳ないよね。
岩場フェスがしばらく続き、どんどん高度がUP!そして、遠くまで広々と見渡せる雄大な眺め!
岩場の影からコンニチワ!
アンタはいいから、景色載せてよ(笑)
ホンマにめっちゃええ景色なんやで!
うっとりする眺めに、思わず足を止めてしまい中々進みません(笑) この雄大で素晴らしい眺めが、頑張って登ってきた一番のご褒美ですね(^^♪
目の前に山頂が見えてきました!まだまだ岩場の超急登フェアは続きます。
最後にこのロープを伝って、登り切ると・・そこは・・!?
【西赤石山】山頂(標高:1626m)
11時44分!登頂開始から、ジャスト3時間で山頂に到着です(*’▽’) 山頂には二等三角点「銅山」が設置されていて、標高は1625.68mとなっています。
はい、いつものじゃーんぷ(やれやれ)山頂付近には結構たくさん人がいたので、ちょっと恥ずかしかったです(笑)
岩々しい山頂には、団体さんが休憩していたりしてにぎやか。プロテインバーで栄養補給して、寒いのでそそくさと下山します。山飯とか憧れるのですが、時間かかるし荷物増えるし・・結局コンビニのお世話になりっぱなし(笑)
地図で下山道を確認し、登りとは違う兜岩(かぶといわ)方面で上部鉄道~一本松駅跡というルートを辿って東平を目指すことにしました。
兜岩(かぶといわ)経由で東平へ下山
下山しようとしたら、前にいたカップルがお先にどうぞと譲ってくれました。下山道はかなり険しいと、又聞き情報を教えてくれたのですが・・いきなり梯子が登場して、その言葉に納得(笑)
急斜面の険しい道をロープや梯子伝いで下ります。粘土質でぬかるんだ場所があったりして、滑って怖い!手が離せないので、写真は平和な場面しかないのが残念(笑)
登りは岩場といっても、乾いた岩なので登りやすかったのですが・・滑りやすい濡れた急斜面を下るのは肝が冷えます。慎重に丁寧に手足をフルに使って下るため、手が解放できる場所でのつまらない写真ばっかり←
かぶと岩~西赤石と登山口~銅山峰ヒュッテへの分岐点になっている上部鉄道敷跡まで下りてきました。ちなみに兜岩には寄っていません。
一見平和に見える道でも、うっかり濡れた岩や木の根っこの上を歩くとツルっと滑ってヒヤっとします!でも今回は転んでないもんね<(`^´)>
上部鉄道まで戻ってくると橋がありますが、木が朽ちて渡れなくなっているため迂回します。
とても立派な石垣があります。
とっても雰囲気の良い場所だよ
落ちていた紅葉をパチリ☆
その先にも同じような橋があって、こちらも通行禁止。沢を渡って迂回します。
見た感じは趣のある幻想的な雰囲気ですが、岩が滑るのでビビりながら屁っ放り腰で沢を渡りました(笑)
やっとなだらかで歩きやすい道になってきました。広場のような開けた場所にでましたが、ここが一本松停車場跡です。
社宅の跡地もありました。
鉄塔もあるよ
何かわからないけど、これが見えたらゴールは間近!
道なりには行けなくなっていて、くるっと回ると階段で変電所跡地の方に下りていけます。
階段を下りた先が、第三変電所跡です!
この先は遊歩道になっていて、登山口の駐車場があります。付近をお散歩している人がたくさんいました^^
行きに散策した東洋のマチュピチュがみえてきました!
マイントピア別子の東平駐車場まで戻って、ようやくゴール♪♪
観光バスも来ていて、人がたくさん!ガイドさんが遺跡について、説明しているのも聞こえました。
【西赤石山】まとめ
山名 | 西赤石山(にしあかいしやま)標高:1,625.7 m |
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所在地 | 愛媛県新居浜市 |
山行ルート | マイントピア別子東平駐車場~東平登山口~柳谷経由~銅山峰ヒュッテ~銅山越~東山~西赤石山~東平登山口~マイントピア別子東平駐車場 |
活動距離 | 11.2km |
活動時間 | 4時間58分(休憩時間1時間2分)合計時間:6時間00分 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
基本的にはとても歩きやすい道なのですが、山頂近くになると岩場になるのでグローブは必須です。かぶと岩方面への下山は急傾斜で梯子やロープ伝いになるので、要注意!
駐車場から登山口に至るまでに遺跡巡りをしているので、時間的にはのんびりな感じで6時間かかりました。山に入るとトイレは銅山峰ヒュッテのみで、飲み物や食べ物も買えませんので持参必須です。
山行だけでも充分楽しめますが、遺跡巡りをすることで山の中にある跡地も感慨深く通ることができます(笑)
下山後は道の駅・マイントピア別子まで戻るとお風呂もお食事もできます^^ 車で山を下りるときは、14時を過ぎていましたがそれでも登ってくる車があるので対向車には充分気を付けてくださいね!
前編・後編に分けて二部作でお届けした【西赤石山】はこれにて完結となります! 産業遺産も絶景も堪能できて、最高の山行でした!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^)v