こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回の安全・近場・短時間な山登りは、滋賀県大津市にある【長等山(ながらやま):標高354m】です!
京都から『小関越え(こぜきごえ)』を通って滋賀県へ♪ 道中で少し寄り道して長等山に登ってから、天台寺門宗の総本山である三井寺に立ち寄り由緒ある大津名物「三井寺力餅」を食べる!というコースで、山歩きだけでなくオプション豊富なプランです(^^)/
スタートはJR山科駅でしたが、電車だと山科~大津間は5分程度です!それが峠を越えて行くとなると、一筋縄ではいかないものですね;
電車も車もない時代は自力で峠を越えるか、馬や籠を使うしかなかったんだと思うと改めて人類の進化・文明の進歩ってすごいな~と思います!
電車で5分は、歩けば2時間!
道中には、いつものごとく様々なトラップがありましたが・・峠→山→お寺と、今回も盛りだくさんな楽しいハイキングコースとなりましたので順番にご紹介していきたいと思います♪♪
スタートはJR山科駅
今回のルートは、喫茶店に置いてあった本を何気なく読んでいて見つけたコースです(冒頭画像参照) スタート地点は京阪四宮駅が一番最寄りなのですが、JR山科駅から京阪四宮駅は1駅分しか離れていなくて徒歩でも10分程度なので山科駅スタートにしました^^
JR山科駅は京都市営地下鉄東西線も乗り入れていて、京津線(大津線)の京阪山科駅もすぐ目の前にある便利な駅です。山科駅前のコンビニでランチとお水を購入して、まずは三井寺観音道(みいでらかんのんみち)を目指して四宮駅方面に向かいます!
旧三条通りの四ノ宮のスーパーフレスコの横に三井寺観音道(みいでらかんのんみち)の石碑がドーンと立っています。角度を変えて石碑をみると、横には『小関越え』と書かれていました。石碑を左折して、京阪の踏切を越えて脇道をすすんでいきます^^
ちょうど、逢坂山トンネル入口上付近には徳丸稲荷大明神がありました。東海道本線を越えて寂光寺(じょうこくじ)の案内板に従い旧道を進むと西大津バイパスの高架橋があって、高架橋下を潜り抜けると普門寺参道入口で道は二又になります。
普門寺(ふもんじ)は、ちょうど小関峠の上り口にあります。普門寺は、873年三井寺の支院・藤尾寺として開創されたのが始まりと伝えられ、1471年蓮如上人に帰依した天台僧・了然によって普門寺として再興され浄土真宗のお寺となっています。
小関越え(こぜきごえ)突入!
左右に道がわかれていますが、右側が『小関越え』です。
小関越えは、北国海道(西近江路)から別れて藤尾で東海道に合流する約5kmの道です
現在の国道1号線が通る逢坂山越えが「大関越え」。それの裏道とされるのが今回の「小関越え」になります
京都からは大津の町中を通らずに北陸へ向かうための近道として利用されていたそうです。小関越から園城寺(三井寺)へ向かうことができるので、小関越えが江戸時代の巡礼道としても利用されていたことがわかります。
明治23年(1890)に完成した琵琶湖疏水は、この小関越えとほぼ同じルートを通っているんだよ!
雰囲気のある峠道をテクテクと登っていきます。しばらく登りが続くのですが、こんな峠道にもトラップが仕掛けられています!
一番搾りと書かれた黄色い提灯!こんなところで飲めるんだ(´艸`*)と期待と欲に駆られながら近ずくと・・・ただの飾りでした(笑) 資材置き場になっているようで、お店などは一切ありません(*_*) まさに、狐につままれたようでした・・!
狐にばかされる。 また、意外ななりゆきに訳がわからなくなり、茫然とする様をいう
基本的には、道なりに進めば大丈夫です。山道に入っていけるようなルートもあって、ついつい行ってみたくなりますが・・
無駄に歩く距離と時間を増やすだけなので良い子はマネしないでね!
ついつい山道に吸い寄せられて、結局来た道に戻る羽目になったカトレアさん
峠道の旧道は、頂上付近で車道に合流します。そういえば、運転免許を取り立てホヤホヤの若いころに小関越えを車で越えて京都-滋賀をワープするのが流行っていました。弟は原付バイクで小関越えする際、転んで手首の骨をやっちゃってますのでくれぐれも走行には注意しましょう!
どうしても走行したい人は、小関地蔵さんに走行安全祈願を忘れずに!
しばらく車道を歩いていくと、右手に小関越えハイキングコース入り口の看板が見えてきます!
小関越えハイキングコース突入!
ここからようやく山道に入っていきます^^♪ 看板を見つけるまでは、不用心に山に入らないようにね!
やっと山歩きらしくなりました(´艸`*) ここまで、ずーっとひたすら登りでした!小関越えに入るとトイレや自販機などがないので、距離は短くても水分は忘れずに持参しましょう!
山の中に入るとすぐに左:小関越えを経て京阪山科駅・右:展望台三井寺を経て浜大津駅という道標があるので、右へ向かいます。
この先の道が、結構ややこしいです!矢印で行先を教えてくれるとわかりやすいのですが、通行禁止の標識が突如として現れます。消去法で、この標識がある方向ではない方向へ進みます。
通行禁止は車だけじゃないの?と進んでみたけど結局戻ることになったカトレアさん
通行禁止の標識はこの先いくつか出てきますが、進んじゃダメ!絶対! 事前に矢印で道案内してくれると助かるのですが、通行禁止標識があるから、無い方の道に進むという消去法で道を選んで進みます。
木陰はたくさんありますが、標高が低いので基本的に暑いです;小さな虫がまとわりついてきて鬱陶しいです!なぜか、私の目を狙ってきます!一体この虫達は、私の眼球をどうしようというのでしょうか??
日本に京都があってよかった!
持ち物にサングラスがあってよかった!
この憎っくき目廻りまとわり虫の正体は・・・ヒゲブトコバエ科のヒゲブトコバエなんだそうです!
目を潤す涙には水分の他塩類やタンパク質が含まれているので、それを目当てに集まってくると考えられているよ!
潤んだ瞳をサングラスで保護しながら、歩を進めていきます。
分岐点があったら、通行禁止の標識を探しましょう
標識のない方の道が正解!
次に目指すは長等山(ながらやま)の山頂です!
長等山(ながらやま)へ
ようやくまともな道標を見つけました!いつもトラップに引っかかる私には、通行禁止はトラップかもしれないと疑う癖がついてしまっていますが、今回は信用するべきだと確信しました(笑)
防越峠の分岐には、わかりやすく行先と矢印が書かれています。この先は三井寺へ行く予定ですが、その前にせっかくなので長等山の山頂に寄り道することにしました!
木にもわかりやすく貼り付けられていますが、如意越えの道を通って長等山に向かいます。この道は東山三十六峰の主峰「如意ヶ岳」や「大文字山」にも繋がる道のようです・・・こうしてカトレアさんの行きたい場所リストは、どんどんと追加されて収集がつかなくなっていくのでした(笑)
この先は少し岩場がでてきます。滑りやすい箇所もあってロープも設置されているので軍手の登場です!
山火事注意の看板には森の精に注意と、何者かによって書き足されています。これもただの落書きだとスルーせずに、フェアリートラップが待ち受けているかもしれないと肝に銘じて進んでいきましょう。
その先をしばらくいくと児石(ちごいし)と書かれた看板と石仏を発見! 児石の正面には切り株の椅子とテーブル(らしきもの)があります。
長等山の山頂でお昼を食べようと思っている人は、山頂より切り株で食べる方が良いですよ! 私は山頂で食べましたが、戻ってきてから食べたらよかったと思いました・・・;
山頂までは、まだまだ登りが続きます!険しい箇所も増えてきます!しっかりとした道標もあるのですが、正面からだけではなく、全方向から確認しましょう。前から見えなくても、横から違う道を指していることが多々あります。
これも山道における、トラップの一つとも言えるのではないでしょうか? 横から見ると『長等山山頂』へ行く矢印がありました!
どんどん登っていくと、景色が開けきます!ようやく山頂到着、のはずが・・・
長等山(標高354m)山頂に到着!
山頂は整備されていて、大津市内や琵琶湖も見渡せます!
標高は354mとそんなに高くないのですが、景色や雰囲気に山頂感が漂っています(*^^*)
山頂に欠かせない三角点が、どこを見渡してもありません;実は長等山の三角点はこの場所にはないのです!こちらの場所は三井寺(園城寺)の裏山にあたり、三井寺の山号でもあります。
昔は三井寺山とも言われていたんだよ!
ところが・・長等山三角点は別名を別所(べっしょ)といい、別所というだけあって、別の所にあるのです(笑) ちなみに、帰宅後にキチンと調べて判明しました;
ちゃんと調べてから行かないと、こういった予期せぬ出来事を招きます((+_+))ピークハンターカトレアとしては由々しき事態ですが、また三角点狙いで出直すことにします(笑)
三角点は別所だけど、正式な長等山はここで当ってるよ!
ピークハントできずがっかりでしたが、気を取り直してランチタイムです♪
長等山山頂でランチタイム♪
本日の山ランチは・・持参したオニギリとセブンイレブンで購入した、いくつかのお惣菜です。
一応腰掛けられる丸太があるのですが、不安定で座りにくいです。日陰もあまりないので、先ほどの児石前の切り株で食べる方がおススメ! ランチの後は、下山して三井寺方面へ向かいます。
三井寺(園城寺)へ向けて下山
長等山はすでに園城寺の境内のようですが、いたるところに道標よりも多く督促看板があります。ここから三井寺にいくなら、お金を払いなさいとの旨が書かれています。
長等山山頂からは、ようやく下りの道です。土砂崩れが起こりやすいのか?ダムのような堰き止め関門がいくつもありました。倒木も多いです。
そういえば、今回のルートには山男階段がほとんどなかったのですが・・ここに来て、下りの階段が登場しました!
階段をくだると、広くてなだらかな道にはいります。三井寺には霊園もあるようで、お墓がいくつもありました。
前半はずーーっと登りだったのでゆっくりでしたが、下りはスピーディーにサクサク進んでいくことができます^^♪
どんどんと下って、ようやく三井寺に到着!
三井寺(みいでら):正式名「長等山園城寺(ながらやまおんじょうじ)」
- 名称
- 三井寺「長等山園城寺(おんじょうじ)」
- 所在地
- 滋賀県大津市園城寺町246
- 入山料
- 大人:600円(個人)/550円(団体)・中高生:300円(個人)/250円(団体)・小学生:200円(個人)/150円(団体)※30名以上は団体扱いです。
- 拝観時間
- 午前8時~午後5時 ※年中無休
- 指定文化財収蔵庫
- 午前8時30分~午後4時30分(受付終了午後4時)
三井寺は・・正式には「長等山園城寺(おんじょうじ)」といい、天台寺門宗の総本山です。観光で訪れる人も多く、敷地も広大です。ひとまず、三井寺観音堂に行ってみることにしました。
三井寺観音堂は、 如意輪観音を本尊とするお堂です。西国三十三所観音霊場第十四番札所にもなっていて、三井寺の境内の中でも高台にあります。
石段を登ると、景色の良い展望台にでます。
休憩できるベンチもあって、三井寺観音堂だけでなくお土産屋さんや喫茶処もあります^^
この先にもまだ石段が続き、さらに見晴らしのより展望所があるようですが・・観音堂でのお参りをサクッとすませたあとは名物の三井寺銘菓を食べることにしました^^
大津名物「三井寺力餅(みいでらちからもち)」
三井寺力餅は、大津百町百福物語によると・・・
昔、比叡山に腕力強く、多くの僧達におそれられていた弁慶という荒法師がいました。当時、延暦寺と三井寺の争いが起こり、弁慶を先頭に比叡山の僧が三井寺に攻めこみました。勝利した弁慶は、美しい音で名高い三井寺の霊鐘を戦利品として比叡山まで引きずり上げ、鐘をついたと伝えられています。「三井寺力餅」は三井寺と弁慶の怪力に因んだ餅で、その上品でまろやかな風味が愛され、広く世間に知られるようになりました。
という、由緒正しき銘菓で「食べログベストスイーツ2013」にも選ばれたんだそうです。
串刺しにされた柔らかいお餅の上に、抹茶きな粉がふんだんにかけられています!抹茶とのセットにしたのですが、相性もバッチリ^^ 甘さも控えめで、とっても美味しいのですが・・・問題点が一つ・・
風や鼻息には、要注意!咳やくしゃみもご法度です!
きな粉を辺り一面にまき散らすことになります!
食べた後にしゃべるのもアウト!前歯に残ったきな粉を噴射することになります(体験談)。細心の注意を払って食べたにも関わらず、テーブルを汚しました。。スイマセン(・へ・) 名物を堪能して、粉を噴射した後はさらに高台へあがってみました。
大津そろばんの碑
ここは予定外だったのですが、先ほどの喫茶処のおばちゃんが激押ししていて・・上にいけば見られる景色を360度分説明してくれたので、そこまで押すなら・・と行ってみることにしました(笑)
石段を上まであがると広場のような所にでます。そこにはなぜか、そろばんの碑がありました。後で調べたところ・・大津は日本のそろばん発祥の地なのだそうです!
そして、おばちゃんがすごい勢いで説明してくれたレイクビューがこちら!あいにく曇っていますが、晴れていたら対岸までバッチリ見えそうですね!清々しい景色に癒された後は、JR大津駅を目指して三井寺を後にします。
長等神社からJR大津駅へ
三井寺には見所がたくさんあって、境内だけで半日かかりそうなほど広いです。三井寺拝観は、仁王門から入山するのがおススメ! 今回は散々歩いて疲れていたこともあって、たいして散策はせずに早々に退散。長等神社側の石段をくだって外にでました。階段下に参拝受付があるので、ここで料金をお支払い。
本来はお金を払ってから入山するので、逆になります(笑)
小関越えから下山した旨を伝えると、600円を半額におまけしてくれました!
三井寺をでるといくつか神社がありますが、長等神社の大きな鳥居を(逆ルートで)くぐって市街地へでます。最寄り駅は京阪三井寺駅ですが、JR大津駅まで歩くことにしました。
京都タワー大浴場~YUU~
- 施設名
- 京都タワー大浴場~YUU~(ゆう)
- 住所
- 京都市下京区烏丸通七条下ル 東塩小路町 721-1 京都タワービルB3F
- 営業時間
- 7:00~22:00(最終入場21:30まで)
- 利用料金
- 大人/平日750円・土日祝890円・小人(2歳以上小学生以下)全日450円
- 備品
- シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー ※フェイスタオル1枚無料貸出
JR大津駅までは徒歩20分程度かかりました;そこから2駅のJR京都駅まで電車で向かい、お風呂に入ってから帰ることにしました^^ 事前リサーチによると、大津にもいくつか銭湯はあったのですが・・営業時間が15時~と遅いんですよね; 京都タワー大浴場~YUU~なら7:00~22:00まで営業しているし、駅前なので行きやすいです!
お風呂で汗と疲れを流して、本日の行程は終了です♪
まとめ
今回のルートは・・
ランチやスウィーツタイムを含めて、3時間程かかりました。その後は、電車でJR大津駅~JR京都駅までワープして京都タワー大浴場~YUU~でお風呂に入って終了です!
長等山の三角点に辿り着けなかった事と、三井寺の見所をほぼスルーしてしまったのが心残りです(*_*)
次回は、その二つを中心にした山歩きをしたいです!
他にも大文字ルートや、逢坂山、音羽山もあるし・・
山歩きは、キリのない無限沼!
日本の国土は・・総面積が約37.8万km2で、その約70%が山岳地帯で、その約67%が森林なのだそうです!いくら登っても登り尽くせそうにないですが、ピコピコっと来た所へは寿命が尽きないうちになんとか行っておきたいです(笑) 今回も長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました(´艸`*)