こんにちは、カトレアです(^^♪ 今回は少し遠出して、鳥取県八頭郡智頭町と岡山県勝田郡奈義町の境界にある那岐山(なぎさん)標高:1,255mに登ってきました^^
古事記に登場する伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)がこの山に降臨したことから付けられた山名といわれていて、山中にも神様の名が刻まれた巨石がある歴史ある山です。
「なぎせん」や「ナキノセン」とも呼ばれ、氷ノ山・後山などと並び氷ノ山後山那岐山国定公園の区域に指定されています。
メインのルートはA(菩提寺コース)、B(蛇淵コース)、C(大神岩コース)と3つあって、今回は岡山県側からB(蛇淵コース)で登ってC(大神岩コース)で下山しました!
立派な滝がいくつもあって、濡れ場続出の険しい道のりですが・・滝マニアにもたまらない?!夏にぴったりな涼しいコースをレポしていきます♪
那岐山登山口第三駐車場からスタート
駐車場はいくつかあるのですが、登山口に一番近い第三駐車場に車を止めました。少しでも登る距離を短くしようという姑息な魂胆です(笑)
第一・第二駐車場を超えると、本当にこの先に駐車場があるのかな?もし満車だったらUターンする場所あるのかな?と不安になるような細く狭い道を進んでいかねばならないのですが、ちゃんと駐車場がありました。
ちなみに第一駐車場が一番広く、第二駐車場にはトイレがあります。第三駐車場は一番登山口に近いです・・さぁ、あなたならどうする?! 1cmでも楽したいカトレアさんは、第三駐車場から登山口へ♪ 今回は、蛇淵の滝(じゃぶちのたき)Bコースから山頂を目指します!
大蛇の棲み家?!蛇淵の滝(じゃぶちのたき)
登山口へ向う前に、駐車場のすぐ目の前に「蛇淵の滝」の入口があるので、まずは「蛇淵の滝」へ♪ 年季の入ってそうな鳥居が建っています。鳥居をくぐって先に進むと下りの階段があって、渓谷沿いには遊歩道が整備されており滝のソバまで行くことができます。
滝の高さは20m余り、上の滝を男(雄)滝、下の滝を女(雌)滝と呼び、男滝には周り10数mの底の知れない滝壷があり、周囲はうっそうとした樹木に覆われ、昼なお暗く、昔より淵に大蛇が住むといわれ、雨乞いの聖地としても広く知られています。
原生林に囲まれた滝は、とても涼しくて圧巻です!
山に登らない人でも、駐車場からすぐなので滝を楽しむだけでも大自然を堪能できます^^ 滝を見た後は、橋を渡り登山口を目指して進んでいきます。
砂利の車道を100mほど進んでいくと、登山口に到着です。
蛇淵の滝(じゃぶちのたき)Bコース登山口から登頂開始!
登山口到着時間は、7時47分です。いきなりガレ場が続き、大きな熊注意の看板・・。ツキノワグマの生息地らしく、熊看板は色んな場所にありました。
その先を進んでいくと、BコースとCコースの分岐点になります。今回は川沿いの道が多く涼しそうなBコースで登って、下りはCコースで戻ることにしました。
行き帰りでBコースとCコースの両方を通ったのですが、BコースはCコースに比べて急勾配の場所や道幅が狭いです。水辺を渡るシーンも多いので、山歩きに慣れていない初心者さんや靴を濡らすのは絶対に嫌な方にはおススメできません。
とっても綺麗な水が流れています^^水の流れる音って癒されますよね!マイナスイオン全開(´艸`*)
ただ、こういう濡れ場がいくつもあって沢渡り的な事をせねばなりません。できるだけ足元は濡らしたくないので、慎重に石の上を忍者のごとく渡ります。
完全にへっぴり腰なカトレアさんですが(笑)今回は一度も靴を濡らすことも、転ぶこともなく山行を終えていますよ!
難所や水場がいくつもあるので、下り道としてBコースを選ばなくて良かったなという印象です。
道案内の標識はちゃんとありますが、何合目かを表す標識は5合目まではありません。
木の根も多くて傾斜もキツイです。気温的には涼しいのですが、道が険しくて滝汗;
Bコースには山頂までに『追込み滝』『親滝』『黒滝』と三つも滝があります!
滝だけでなく『名木ノ城跡』だったり、寄り道したくなる魅惑ゾーンもありますが沢を超えないと辿り着けなかったり、たった200mだと思ったらとんでもなく時間がかかる・・なんてことがあるので、寄り道は計画的に!
ちなみに『名木ノ城跡』は行きかけたのですが・・こりゃダメだ!次行ってみよう!となって元の道に戻ってきました(笑)
何度も足元が危険にさらされます。靴下は濡らしたくないよね;こんなに沢渡りの多い山も珍しい気がしますが、何度も登場するのです。
那岐山・五合目!やっと半分!
やっと五合目まで来ました。時刻は8時27分なので、スタートから40分かかりました。ここからさらに険しくなる予感!
また濡れ場です・・。岩に苔がついていたり、付近全体がぬかるんでいたりするので歩くのに慎重さが求められます。
ここで、三叉路の登場です。山頂までは後2kmですが、さっきから、距離があんまり進んでない気がします(笑) 山頂に行く前に黒滝に寄り道。やっぱり滝は全部寄っておきたい!
登山道を離れて滝への道を進んでいくと、今日初の鎖場登場です!
たった200mの距離にも、危険は潜んでいるものですね(笑) 危険を顧みず進んでいくと、黒滝が見えてきました!
黒い岩壁を直下する黒滝
10m程の高さから落下する美しい滝!ひんやりと涼しくて、一気に汗が引いていきます。
ドボンして滝に打たれたい衝動にかられます(笑)
寒いくらい涼しくて気持ちいい!
沢渡りも、ここが一番ダイナミック!
黒滝は、是非寄り道してね^^
黒滝で涼をとったあとは、再び分岐点まで戻って、山頂を目指します。
ここからも急こう配が続きます。いつもの山男階段も登場しました!
そして、木の根トラップも!足元に気を取られていると、頭上の枝に頭をぶつけたりするのであっちもこっちも気が抜けません。
標高もあがって気温もさがり、滝で涼をとったにもかかわらず・・険しい傾斜で再び滝汗;心拍数も上昇しっぱなしです。
あと1km!平坦な道なら、10分以下で行ける距離なんですが・・・まだまだかかりそう;
ずっと階段が続く訳ではないのが、せめてもの救いですね。山の階段って本当に登りにくい”(-“”-)” 今、何合目辺りまで来てるのかな?1合づつ標識も欲しいなー(贅沢)
那岐山・八合目
やっと八合目まで来ました!時刻は9時20分。ちょうど90分くらいで、ここまで来ました。寄り道もしているし、まぁこんなもんかな。
ちなみにBコースの山頂までの標準時間は、120分になっていました。
八合目以降もガレ場や階段など、険しい登りが続きます。だんだん視界も開けてきて、空も見えてきました。木陰から日向ゾーンに♪ 曇天なので、ちょうどいい感じの日差しです。
山頂に近づいている感。
あと少し!
いつの間にか岡山県から鳥取県に
山頂近しと油断してると、岩の洗礼。最後まで足をあげさせやがる!
ラスボスを突破すると、水色の空!あそこが山頂に違いない!
小高い丘を登っていくと、看板が・・あれはきっと、山頂看板!
山頂キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
那岐山・最高地点(標高:1255m)
到着は9時45分、ちょうど2時間くらいかかりました。那岐山は三角点が別の場所にあるのですが、最高地点の標高は1255mです。
360℃ビューと聞いていたのですが、真っ白け(笑)
風向きによって、時々薄っすらと景色が見えたりします。見えたり、見えなかったりする景色を眺めたり、眺められなかったりしながらモグモグタイム♪
今日は、ランチパックの北海道ザンギです♪ じっと座っているとすぐ汗冷えしてきたので、食べて早々に出発!次は、最高地点より少し下がった場所にある三角点を目指します。
薄っすらと見え隠れする避難小屋。山頂付近には避難小屋があって、三角点ゾーンにはトイレもあります。
とりあえず避難小屋をウォッチ
お泊りできるようになっています。
小屋にあった温度計は18℃。下界はきっと30℃近くあるので、とても涼しいです^^
よくわからないけど神仏ポイント。
そこからまた少し下ると、三角点があります!
那岐山・三角点(標高:1240m)
ポツンと三角点、標高は1240mです。草原のような開けた場所にありますが、さっきの山頂の方が山頂感は強めです。
景色は相変わらず、もやっとしています(笑) 三角点の近くにはトイレもありました。
煙草を吸っている人がいたので、トイレ小屋には近寄らず下山していきます。
滝山に縦走もできるようですが、2.9kmもあるので足を出さずに大人しく下りるよ!
Traihead(登山口)へ向かって、大神岩コース(Cコース)で下山
登山口ってイングリッスではTraiheadって言うんですね!今回初めて知りました!奥さん、知ってましたか?
そんなどうでもいい情報を手に入れつつ、大神岩コース(Cコース)で下山していきます。神仏ポイントがたくさんあるかわりに、Bコースのような濡れ場はありません。
テクテク下っていくと、さっそく須佐之男命さん。目を凝らすと、岩に字が掘ってあるのが見えます。
大神岩コースには名前の通り、神岩がたくさんあります。
登りと違って、あっという間に八合目。相変わらずガスでもやってますが、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
標高1000mまでおりてくると、絶景ポイントの大神岩があります。
那岐山・大神岩(標高:1000m)
大きな岩がそびえ立っていて、岩の周りをぐるりと一周できるようになっています。
とりあえずぐるりと岩巡り。不動明王と大日如来の岩があります。山岳修行の場だった名残なんだそうです。
まぁ、ふーんって感じ(笑) 岩より濡れ場の方が好きです。
岩を巡って、再び下山道を進みます。行きはなぜか誰にもあわなかったのですが、帰り道はたくさんのハイカーさんに会いました。Bコースは人が少ない道なのかな?
水飲み場もあります。山の水は冷たくて綺麗で美味しいですよ!といいつつ飲んでいません(笑)
絵具で塗ったような茶色い木肌のヒノキ林。
見覚えのある分岐まで戻ってきました^^やっぱり下りは楽ですね。BコースにはいかずCコースを進んでいきます。
だんだんと、蒸し暑さが骨身に絡んできます。天上界がいかに涼しかったか、下りてくるとよくわかります。
水が流れる音も聞こえてきて、下界が近いことが五感でもれなく感じ取れます。
すでに懐かしさすら感じる、BCコースの最初の分岐点。
ようやく帰って参りました。お疲れ様です!
7時47分スタートで、11時13分にゴール♪ クマに遭遇することもなく、転ぶことも足元を濡らすこともなく無事に戻りました(*^^)v
帰ってきたら駐車場は満車で、路肩にも車が止まっていました。朝早い時間に出発するのがお勧め。山を下りてもまだ午前中っていいね、朝活最高! かなりエネルギー消耗してしまったので、次は充電スポットへ(笑)
那岐山麓 山の駅でおかやま黒豚ランチ
- 所在地
- 岡山県勝田郡奈義町高円591-1
- 営業時間
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- 9:30~18:00(4月~11月)
- 9:30~17:00(12月~3月)
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)。
下山後は、山麓にある山の駅へ立ち寄りました^^広々とした敷地内に公園や宿泊施設・レストランなどがあります。
もうお腹ペッコペコだったので、一目散にレストランへ(笑) そこに待ち受けていたのは、おかやま黒豚となぎビーフの二大名物!
悩んだ末、私が選んだのはおかやま黒豚の生姜焼き定食です(´艸`*) 豚さんは疲労回復にも効果があるそうです。
もはや、共食い・・
( ̄b ̄)シーーッ!!
お腹を満たした後は、物産展を物色!お目当てのアレもありました!
山バッチコレクションがまた増えました(*^^)v お腹も心も満たした所で、次はお風呂へ♪
美作三湯のひとつ湯郷鷺温泉館(ゆのごうさぎおんせんかん)
- 所在地
- 岡山県英田郡美作町湯郷595-1
- 交通アクセス
- 中国道美作ICより県道美作奈義線、県道374経由、岡山方面へ10分
- 営業期間
- 8時~22時(有料休憩所9時~16時)
- 定休日
- 第2水曜休、定休日が祝日の場合は翌日休
- 入浴料
- 大人 700円/小人 450円
洞窟風呂、露天風呂、釜風呂などなど色んなお風呂が楽しめます♪ 空いていたので、のびのびできて、ゆっくり疲れ&汗を流すことができました。
お風呂からあがっても、まだ14時前(^^♪ 朝活って良いな!時間たっぷり!と改めて実感しますね。この後は道の駅やサービスエリアに寄り道しながら、のんびり帰路につきました。
関西は雨予報だったので、晴れの国岡山まで遠征しましたがとても充実した山行になりました^^濡れ場あり、神仏あり、肝心の景色は真っ白・・そんな一筋縄ではいかないところもいつも通りでいいですね(笑)
まもなく梅雨が明けて、本格的な夏がやってきます!今年も殺人的な暑さがやってくるのかと思うとうんざりですが、高い所なら大丈夫(*^^)v 短い夏を思い切り楽しみましょう♪
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(´艸`*)